Dictionary
おばちゃん†
人類の中では、最も破壊力と耐久力の大きい、汎用人型決戦兵器である。
- 「おばちゃん」は、人類最強の破壊力と耐久力を持つ存在で、その一息は世の男性諸氏の肝を冷やし、その拳はどんな熱意や希望をも打ち砕く。過去幾度かの戦争に於いても、人の確固たる意志や常識を挫く事は出来なかったが、(古代ローマの名将カエサルですらも、おばちゃんの多く住む地域への遠征をあきらめた。)おばちゃんは単体で人の確固たる、また正当な意志や常識を挫く能力を有し、また多くの政権を失墜させるような非難も、おばちゃんに掛かれば軽く受け流されてしまう。
生息地域†
- 過去に公共広告機構が報告した所では、関西(大阪)方面での活動が顕著である。大阪のおばちゃんは特に怖いという。しかしおばちゃんは日本全国に存在しており、そのいずれもが核弾頭並に危険な存在である。
エネルギー源†
- ありとあらゆる食品がエネルギー源であり、処理能力が非常に高く、好き嫌いが全くと言っていいほどない。子供の食べ残した食事を「好き嫌い言っていると大きくなれない」と叱咤しながら次々と処理する。モッタイナイ思考回路が非常に発達しており、冷蔵庫の残り野菜や期限切れのものもエネルギー源と見なす(家庭内からは不満の声も)。以下項目「破壊力」にてその凄まじいエネルギー消費を確認できる。腹部や臀部に蓄積される肉は、装甲と同時にプロペラントタンクの役割もしている最新設計のようだ。
破壊力†
- おばちゃんは、常識を破壊する事にかけては、如何なる軍事兵器の追従も許さない。
- 軍事兵器は社会基盤を破壊して、人の生活レベルを後退させるが、人間の人間らしい要素までもを完全に破壊する事は出来ないし、すぐに復旧する。これは第二次世界大戦で日本の国民が被った様々な兵器による破壊も、日本人の人間らしさや、過去から連綿と続いてきた常識を、日本人から奪うことは出来なかったし、核兵器が使用された広島や長崎でも同様である。しかしおばちゃんはいつ如何なる場合でも簡単に常識を破壊し、しかもその効果が持続する。
- おばちゃんは、周囲の人間の「常識を弁えてくれ」とする要求も、またそうであって欲しいとする望みも、完膚なきまでに破壊する。例えば車を運転させた場合、おばちゃんは自動車を単なる乗り物から「走る凶器」へと変貌させる。またおばちゃんの運転する車は一方通行の道を逆走、赤信号でも交差点をブッちぎり、横断歩道を渡る子供や高齢者はクラクションで追い立てる。これはカルガモが道を渡っていたら、確実に「そのまま通過」する事が予測される。この他、おばちゃんの路上に於ける暴挙は枚挙に暇が無く、それは歩いていても自転車に乗っていても原付バイクに乗っていても同じくらいに危険である。
- この破壊力は、屋内でも発揮される。例えば人類の強力な生存競争上のライバルといえるゴキブリも、おばちゃんの破壊力の前には一瞬の命しか謳歌できない。おばちゃんの目に止まるや否や、さしものゴキブリも、原形を留めぬほどに圧殺される。その幼虫に至っては、素手で叩き潰す猛者もいるほどである。
- またおばちゃんは存在自体が地球環境にも影響を与えている。例えばメタンは二酸化炭素の23倍の温室効果がある事が知られているが、おばちゃんは体内発酵で生産したメタンガスを、テレビをごろ寝で見ながら、あるいは道を歩きながら、場合によっては椅子に座る都度、盛大に放出して地球温暖化を促進させている。
- さらに、おばちゃんは「セール」または「特売」の状況下に置かれると、IFFを無効化し、全ての主夫及びおばちゃん及び店員に無差別攻撃を開始しスーパーアーマー状態で目標まで突進する。 この状態のおばちゃんは、過去にイージスシステムやMDを持ってしても突入を阻止できず、障害となったものは店員であろうがMyバッグや大根によって殴る蹴るの暴行を加えられ病院送り必定である。 ついては、多大な被害を出した第8次阪急百貨店有楽町歳末・お歳暮セール殲滅戦が有名である。 「絶対に立ち向かってはならない程度の能力」であり、遭遇すればピチュるのは確定事項と言える。
- 多くの場合においておばちゃんは大食であるため、食料資源を大量消費し、加えて飲食店では「家に持ち帰る」という名目でバイキング方式の料理を持参のタッパーに詰める。なおタッパーに詰められた料理は、持ち帰る過程で程よく撹拌され、冷蔵庫に入れ忘れたまま、食用に適さない状態になるまで省みられることが無い。そしてその「元料理」はコンポストに投げ込まれ、腐敗臭を漂わせて、周囲の住環境を悪化させる。
- おばちゃんは、他人のプライバシーの壁を破壊することも得意である。これは如何なる国家権力も一応は個人のプライバシーを認めている所を、おばちゃんは全く意に介さず破壊する点で、最強といえる。おばちゃんに掛かれば、ゴミ袋は「前の晩に出した生ゴミがカラスや野良猫に荒らされる」よりも悲惨な状態で暴かれ、垣根越しに家の中は覗かれ、携帯電話はおろか公衆電話で話していても背後で聞き耳を立てられ、現金自動預け払い機で預金を操作していると、肩越しに暗証番号も残高も覗き込まれ、挙句にベッドのきしみ具合から、昨夜の若夫婦の営みの回数と体位を暴かれる。そしてそれらは、往来や町内会で大声で吹聴されてしまう。
- なお、おばちゃんのギョーテン!!浪花コレクション~ナ・ニ・コ・レ!?で体表される「美輪明宏」な服装で 「セクシーポーズ」は壊滅的である。異性の魅力を語る際には「悩殺」という形容詞があるが、おばちゃんのそれを語る場合は「脳殺」である。脳死の危険があるので、直視すべきではない。メデューサを相手にした場合、ペルセウスは鏡の盾と兜のひさしで難を逃れたが、おばちゃんのセクシーポーズはアイギスを持ってしても太刀打ちできないかもしれない。
- 最近の研究によると、韓流スターが近くにいると、とたんに凶暴化するということも報告された。またそれを利用して、パチンコ店がかなり儲けているという噂もある。
防御力†
- 防衛能力の面でも、おばちゃんは最強である。例えばスキャンダルは多くの権力者や著名人を失墜させたが、おばちゃんに掛かれば気にも留められない。迂闊にスキャンダルを流そうものなら反撃され、逆にこちらが大打撃を被るという「攻撃は最大の防御なり」の言葉どおりの防御方法を本能的に発揮する。特にこれは小石を投げたら核ミサイルが飛んでくるような物で、相手は無傷でこちらが満身創痍状態というのも珍しくは無い。また、最近巷で流行している自己同一障害性勘違い電話(俗に言う所のオレオレ詐欺)に対しても関西に生息する種は進化を遂げており、問答無用口撃パルス(標準装備)で逆襲し、電話の相手に三途の川を見させることも可能である。
- さらに物理的な防御力の高さも特筆すべきである。おばちゃんの45mmフェイス・スキン装甲は、他人の批難・中傷からRPG-7ロケット弾は勿論の事、46サンチ対艦砲、果てはハイメガ粒子砲の直撃にも耐える。ただし直射日光に含まれる紫外線には弱く、装甲表面に細かいクラック(シワ状のひび割れ)や染みが生じる。このため追加装甲として、ババァ・ファンデーションが使用される。その他には、豹柄の服・大仏パーマ・息子のお古(中学のジャージとか)といった追加装甲が施されることもしばしば行われる。
- 更に内部機能も防御力が高い。夏場に冷蔵庫に入れ忘れた一昨日の牛乳を飲んでも平気なおばちゃんもいる(通称「おなか壊すだけで死にはしない」)。
- また極めて厳しい環境にも耐えられる生存性を有することも記しておくべきだろう。例えばバスツアーのトイレ休憩で、いろいろな意味で入れるはずの無い男子便所に平気で侵入することも可能である(通称「女子トイレ満員だからこっち並ぼ」)。