サイコパスとは、
かつては精神病質と言われ、その意味は「性格が逸脱し,そのために社会を困らせたり自らが悩むもの。」とされた。現在のサイコパシーは逸脱した性格と反社会性がクローズアップされた意味になっている。
特徴としては、『良心が異常に欠如している』、『罪悪感が皆無』、『行動に対する責任感が全く取れていない』等が挙げられる。大部分が『殺人を犯す犯罪者』だけでは無く、『身近に潜む異常人格者』になっている。
脳機能の低下として犯罪者を強制的に入院させ、ロボトミー手術等の脳外科手術により大人しくさせていたが、障害も出るため、現在の医学では用いられていない。
原因は前頭葉の障害とも言われ、健常者とは違う脳波を出している、遺伝病とも言われているが未解明な点もある。ロバートレスラーの『快楽殺人の心理』によると大量殺人犯の2割がてんかんの持病持ちであると共通点を上げている。(ジョン・ウェイン・ゲイシーなど)
犯罪者だらけと誤解されがちなサイコパスであるが、一定の抑制を利かせて犯罪に手を染めず社会に溶け込んでいるサイコパスも多数存在する。いかなる状況に置いても常に大胆不敵で、緊張やストレスに対してもやたらと強い(というか、緊張やストレスというものを全く感じない)という性質が社会上の立場と上手く嚙み合えばヒーローとなり得る素質も持ち合わせている。ただしサイコパス特有の冷徹さやプライドの高さはある程度露呈しているのも事実であり、社内で厄介者扱いされがちなど、完全には隠しきれていないというのが実情であると思われる。
サイコパス研究者ケヴィン・ダットンによると、サイコパスが平均よりも多く存在する職業として
を挙げた。なるほど確かに特別視されやすい立場にあり、自尊心をくすぐられやすい職業が多く含まれているようだ。ブラック企業と指摘されても一向に反省しない企業の経営者も、隠れサイコパスとして社会に溶け込んでいる存在なのかもしれない。
連続大量殺人犯や放火魔、政治犯、テロリストなどサイコパスに該当する者が多いのではないかと考えられている。
創作作品にもサイコパスと見られる人物は多数存在する。小説ハンニバルシリーズの精神科医ハンニバル・レクター博士は知能が極めて高く、人間を殺害し食材にする事にまったく抵抗感が無く、手段のためなら他者を自殺に追いやる冷酷な人格の反面、話術や交渉が上手く主人公や警察に協力する人物として登場している。
ニコニコ動画においては実在する犯罪者の心理や発言に関する動画の他、猟奇的なアニメ・ゲームのシーンを喜んだり、必要以上の破壊行動を行ったり、奇特な行動や発言をしている生主や実況主の動画や、犯罪を仄めかす説明が書かれた動画や静画にこのタグが付けられる。