Dictionary
デブ(肥満体)とは、人間なのに公害とされる可哀想な人。もう抗議しちゃる。こんなことしたやつに抗議しちゃる。でも、人が決して陥ってはならない最も醜悪な容姿なのだから、致し方なかろう。
デブの種類†
デブの種類には、大きく分けて真性デブ、遺伝型デブ、中年デブの3つが確認されている。
- 「真性デブ」は生まれつき、遅くとも学童期から肥満傾向にあるデブを指す。イジメの対象になりやすいことから、自己否定的な精神傾向ががあり、不満やストレスを食欲を満たすことによって解消するため、肥満が解消されにくい。これをもって「真性」という形容が付けられた。真性デブの全体的な傾向として、汗腺が発達しているために汗をかきやすい、出不精なので肌が白い、息が続かないので早口で話す、脂肪で気道が圧迫されるので声が高い、前述の通り社会的に承認されないので卑屈といった特徴が挙げられる。一般的には嫌悪される対象だが、稀に顔の造作が整った若い女性の場合のみ、一部のマニアに高く評価されることがある(→デブ専)。世間一般のデブに対するイメージ通りに性格が温和だったり、包容力があったり、人を笑わせるのが得意だったりすると、好かれることはなくとも排除されることはないが、真性デブは性格が卑屈なので望み薄である。口癖は「生きててごめんなさい」。
- 「遺伝型デブ」とは、生得的に肥満になりやすい遺伝子を持つ。外見的な特徴としては、健常者のデブと比較にならないほどの肥満体であることが多く、傍目にも病的であることが分かる。遺伝型デブは生きていくために必要なカロリーを摂取するだけで肥満になってしまうため、非難の対象とするのは余りにも酷である。しかし世間はそんなことを考慮してくれないので、やっぱりイジメの対象になる。人生って不公平さ。不思議なことに、この遺伝子を持つのはアメリカ人に多く、アメリカのデブの基準を他国と比較して異常(体脂肪率にして8割増)にしている原因でもあるという。日本だったら確実にイジメの対象になってるレベルのデブ女が、余裕な顔をして露出度高めのセクシーなドレスをムッチムチになって着ていたりするのも、遺伝型デブが多い故の惨事である。あーでも、白人や黒人は顔が太りにくいから、その分の脂肪が胸や尻にいったりして、うん…これはこれで悪くないかな。
- 「中年デブ」は、3種のデブの中で最も哀れなデブである。中年デブの多くに見られる傾向として、若かりし頃には健常な体型を保っていたため、デブを嘲笑したり、冷遇したりしてきている。しかし、加齢と共に必須カロリーが減少することを自覚せず、若い頃と同様の暴飲暴食を続けた結果、あるいは妊娠→出産の結果、自らが見下し続けてきた「デブ」そのものになっているのだ。一度デブになってしまえば、体型を元に戻すことは簡単ではないため、今まで散々否定し続けてきたにも関わらず、自らの肥満体型を自己弁護し始める。ただし、中には重度の糖尿病を患った結果として元の体型に戻る者もいるが、そうなってはもう二度と満足に食を楽しむことは出来ないのである。糖尿病を患うまで太り続けた中年デブの中には、病状が悪化して痩せたことを「オレがダイエットに努力した証さ」などと吹聴する者もいるが、徹底的に無視するか、「じゃあ、ダイエットのご褒美に焼肉おごるぜ?」と相手が決して呑めない褒賞を提示して現実を思い知らせてやるがいい。