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NHK記者に懲役21年 強姦致傷「反省見られない」

山形、山梨両県で2013~2016年、20代の女性3人の自宅に侵入して性的暴行を加えたとして強姦(ごうかん)致傷などの罪に問われた元NHK記者の弦本康孝被告(29)に対する裁判員裁判の判決が25日、山形地裁であった。児島光夫裁判長はDNA型鑑定などの結果を踏まえて被告側の無罪主張を退け、「常習性が高く、反省の態度が見られない」などとして懲役21年(求刑懲役24年)を言い渡した。

判決によると、弦本康孝被告は

の自宅にそれぞれ侵入。「静かにしろ」と脅すなどして性的暴行を加え、被害者のうち2人にはけがも負わせた。

公判では、「遺留物のDNA型が弦本康孝被告と一致する」という鑑定の信用性が主な争点だった。児島裁判長は「犯人以外のDNAが混入したと疑われる形跡がない」と述べ、「細胞の微量な混入による誤判定の可能性がある」という弁護側の主張を退けた。弦本康孝被告のパソコンに被害者の1人の画像が保存されていたことについても「被告が犯人であることを強く推測させる」と判断した。

そのうえで、「被害者たちは犯行時に強い恐怖を感じ、その後の精神的苦痛や日常生活への悪影響も大きい」と指摘。「再犯のおそれがあり、被害者が厳しい処罰感情を述べている」と量刑の理由を説明した。

弦本康孝被告は2011年にNHKに入局。甲府放送局で勤務した後、2015年に山形放送局に異動。2017年2月に逮捕された後、懲戒免職された。判決を受けて、NHKは「被害に遭われた方や、関係者、それに視聴者のみなさまに改めて深くおわび申し上げます」とコメントした。


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