大きなお友達(おお-ともだち、大きいお友達とも)は、いいトシこいてお子様対象の創作品に夢中になっている者たちをいう。略称は大友。 性別ごとに分類された呼称「大きいお兄さん」「大きいお姉さん」も存在する。
悟りを開いた者 人間はだれにでも煩悩があり、異性にもてたいとか金をもうけたいとかそういった薄汚れた欲望・煩悩にとりつかれているものだ。しかし、この大きなお友達たちは、そうした三次元の「異性」「金」「ファッション」といった煩悩ははなから持たず、自らに試練を課し、己を高めることで自ら信仰する神にすべてを捧げているらしい。
彼らからすれば、今日の流行のファッションに金をかけたり、もてるために金をかける者は、精神が未熟な者だというのだ。大きなお友達たちは、そうした欲望は一切持たない。ただし物欲は結構あるかもしれない。
創作産業の救世主 産業が成り立つには消費者の存在が不可欠である。消費者の層が厚く広く、熱心な信者であるほど、その産業は潤いハッテンする。そもそもお子様対象の創作品では本来、金の出どころは親が負担する子どもの小遣い程度で広く浅いが、就労していてお子様より経済力があり、さらに悟りを開いて支出の大半を創作品の購入に当てる狭く深い大きなお友達の存在は、創作産業にとっては救世主といえよう。新作が作れなくなったクリエイターの生活を、朝鮮玉入れを通じて支えていたりもする。
特定宗教の信者であると同時に、救い主でもあるのだ。大きいお友達といってばかにしてはいけない。
集会場所
集会はデパートの屋上や遊園地など、あえて欲望の渦巻く地で行われる。神は地球上では我々の目に見えない為、地球上では着ぐるみと呼ばれるこの世の仮の姿になる。この姿で行われる布教活動は信者が熱演する30分ほどの寸劇の形式をとり、その内容は大人は元より子供でも分かりやすい。最近では「ほにゃらら戦隊が悪と戦ったり、5人の美少女が悪と闘う」などと言った神が最後には必ず勝つと言った様な内容で日々行われている。
あまりにもお約束な展開に人は誰もが最初は半信半疑で参加しているが、この「さっさと帰りたい」という誘惑に最後まで耐えることができた者のみに与えられる2つの特典がある事は意外と知られていないので、是非参加したのなら最後まで布教活動に参加すべきである。
1つ目は着ぐるみと一緒に写真を撮るチャンスを与えられるが、これは時間の都合上限られた人にしか許されてないので、積極的に参加してこそ信者として認められるいい機会である。この写真にはパワーが秘められていて、信者の仲間入りを果たしたという事を世間一般に認めさせる証明書的な効果がある。
2つ目は間近で直接着ぐるみを通し説教を聞く資格を得たり、お布施を払って手に入れられる各種アイテムに神からのお言葉を書いていただく事が出来る。
御神体
着ぐるみ自体はこの世の御神体であるが故に自らでは動けないので、信者が手助けする形になっている。しかし幾ら頑張ったとしても活動時間が限られているのが残念である。いずれにせよ、これらのかわいい着ぐるみの姿をとることで遊園地やデパートでも安心かつ合法的に布教活動が行え、お布施も遊園地やデパートはもちろん信者から沢山貰えることも事実であり、これが信者は活動を支えている。世間一般的に「着ぐるみの中には人は居ない」と言われ、もちろん中から人が出てきても、それは神に一番接する事を許された預言者であり「(一般)人」では無いので正しい。この預言者は神から授かった言葉を受け取り、その言葉と仕草を忠実かつ丁寧に信者に分かりやすく着ぐるみを通して伝えているからであり、これを(一般素)人が安易に同様の事を行うとすぐ脱水症状や急激な体温上昇を引き起こし最悪の場合はそのまま地獄に落ちるなど、さまざまな神罰を受けるので、やはり神に選ばれし者以外はやってはいけない。
稀に会場で見かける白いテントの中を故意に覗いてしまう者がおり、老若男女問わず怒られる場合があるが、これは(一般)人が神と直接コンタクトを取ると地獄に落ちてしまうため、信者達がそうならないように丁重にガードしてくれているのであり、注意は素直に聞く方が良い。これを無視して何度も同じ事を繰り返すとその瞬間から悪のヒーローと認定され様々な攻撃を受けて巨大化させられた挙句、最後は一緒に巨大化したロボに必殺技を喰らい粉々に粛清されるので注意である。
集会は北海道から沖縄、果ては海外でも開かれ、熱心なものはその全てに参加する者も少なくない。全国で「毎週末、大型連休、春休み夏休み冬休み」などの子供が学校の休みの時期を狙って集中的に行われる集会では主に将来の勧誘にそなえて、小さなお友達でも分かるお遊戯を交えて勧誘が繰り広げられる為、実は小さなお友達の中には既に悟りを開いてる者も少なくない。
現状
現状ではまだまだ大きなお友達は少なく、会場では小さなお友達に比べて圧倒的に数では負けているが、大きなお友達は小さなお友達以上にお布施に協力的なのでその存在は歓迎されている。しかし「将来の信者の勧誘」が目的である場所で邪魔をする輩も少なくない為、ブラックリスト入りされている人も少なくない。
また今日ではホームページを開いている人も多く、それを見たお友達が実際に会場に足を運んで説教を聞きにくる人も多い。