巨根(きょこん)など、しょせんは男の幻想である。
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誰が言ったか知らないが、一般的に女であれば誰でも「太くて硬くて長い[ ぴー ]が好き」と言われている。確かに太ければよく締まる(であろう)し、硬ければ突き応えも感じる(であろう)し、長ければ奥まで届く(であろう)。だから俺様のビッグ[ ぴー ]を前にすれば女どもはみんなウットリメロメロ、今夜もコイツで愛しのアイツをヒーヒー言わせてやるんだぜ……友人であろうチェリー君を相手に、そんな自慢話に興じる男を何度か見かけたものであるが、挿入いれられる側としては、正直迷惑としか言いようがないのである。
性交とは基本的にピストン運動であるから、当然ピストン(男性器)とシリンダー(女性器)は相互に摩擦が生じる。摩擦は痛みを伴い、それを緩和するために潤滑油(愛液)が供給されても、やはり痛いものは痛いのである。まして妙齢に達すればその供給が遅れ、あるいは減少するため尚更である。そこへ太くて硬くて長い彼氏ご自慢のアレが何度も何度もぶち込まれれば、なけなしの潤滑油もすぐに乾いてエンジンが焼きついてしまうのは言うまでもないのである。やはりピストンはシリンダーに合ったものを組み付けるべきである。
一般的に、男女の身体が合うためには10年の歳月を要すると言われている。互いが互いの身体を熟知し、いたわり合うように身体が無意識下で、相手にとって最も気持ちよくなれるように少しずつ変化、あからさまに言うなら「互いが互いのサイズを合わせる」のである。ピストンに比較してガバガバなシリンダーは少しでも収縮に努め、シリンダーに対してスカスカorギチギチなピストンは少しでもサイズ調整に努めるようになるのである。もっとも、こうした無意識下の作用も相手に対する思いがあればこそであるが、最近は10年かけて真の愛情を育むより、ただヤリたさの余りあっちこっちお手軽にヤリ捨てつまみ食いするのが好きな人が多いため、結局「俺のビッグ[ ぴー ]で何人もの女を食ってきた」などと豪語する男は絶えないし、「今まで何人もの男を味見して来たけど、まったくロクなのがいないわね」などと嘯く女もまた絶えないのであった。
「女をヒーヒー言わす」と言うが、彼女が今発している「ヒーヒー」が、本当に快感なのか、もし余裕があるなら観察してみるといい。そして、彼女の流している涙が、本当に嬉し涙なのかどうかも。