日本列島とは、ユーラシア大陸の東べりに沿って形成された島弧(弧状列島)である。
日本列島の北西には背弧海盆である日本海を擁している。伊豆諸島・小笠原諸島や南西諸島はそれぞれ別の海溝に沿って成立しており、狭義の日本列島には含まれないが、広義には日本列島の一部とみなす見解もある(後述)。
日本列島の範囲についての定義は、おおむね狭義と広義の2つの捉え方・見解に分かれている。
狭義の日本列島は、日本海溝と南海トラフに沿った北海道・本州・四国・九州の四島とそれらに付随した大小様々の島嶼の総称とする見解である。この定義では日本列島全域が日本領となる。
広義には上の四島とそれに付随する島嶼に加え、千島列島・南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島などの各諸島も含めた総称が日本列島であるとする見解である。
さらに拡大して、南西諸島の先に位置する台湾島、北海道北部に位置する樺太島をも含めて日本列島とする見解もある。 この定義では、戦後領有権を放棄した南樺太・台湾・千島列島などの島嶼は、ロシア政府に返還を求めている北方四島も含めて、日本政府の実効支配下にない。
「日本」の大まかな白地図。このうちの主要四島(北海道・本州・四国・九州)とそれに付随する島嶼が狭義の日本列島であり、これに南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島、および千島列島(この図は日本地図であるため描かれているのは北方四島のみであるが)を含めたものが広義の日本列島である。広義の見解に従えば、日本列島は千島弧・琉球弧・伊豆小笠原弧など複数の弧が組み合わさって形成されていることになる。
樺太は火山こそ無いものの地質的に北海道と酷似する部分があることは事実であり、かつては一続きの海溝が樺太と北海道中央部を貫いていたという説も実際にある。
もっとも樺太は海溝からもだいぶ離れており、また樺太に日本の支配が及んでないという政治的理由もあって、広義の日本列島に樺太を含める見解は一部にあるものの、同じ1つの島弧としてカウントされることは少ない。