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柳瀬唯夫の「国会招致」で安倍晋三政権はいよいよ黄信号

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森友・加計疑惑に続き、防衛省の日報隠蔽が明らかになるなど、問題続出で安倍晋三政権の支持が急落している。

朝日新聞の世論調査では支持率は31%となり、第2次安倍晋三内閣発足以来最低となった。不支持率は52%である。日本テレビの調査では、支持率は何と26.7%となった。

2018年4月14日に国会前で行われたデモでは、約3万人が「安倍晋三退陣」を求めて集まった。国会前の道路は警備が「決壊」し、参加者が道路にあふれたという。「決壊」は2015年の安保法制反対デモ以来の現象である。こうした状況に対し、小泉純一郎は「週刊朝日」のインタビューで、「安倍晋三政権はこの先、どうなりますか」という質問にこう答えている。

「危なくなってきたね。安倍晋三の引き際、今国会が終わる頃(2018年6月20日)じゃないか。(9月の)総裁選で3選はないね。これだけ、森友問題加計学園問題に深入りしちゃったんだから。来年の参議院選挙への影響が出る。国会が終わると、1年前から選挙運動の準備をするのでそろそろ公認を決めなきゃいけない。参院候補者が浮足立つ。安倍晋三で選挙はまずいなと」

安倍晋三政権の支持率急落の要因は、さまざまな疑惑に対して真摯に向き合わないばかりか、ごまかしや隠蔽ばかりして疑いが一向に晴れないからだ。加えて安倍晋三の不誠実極まりない答弁に対する国民不信もある。

2018年4月23日には、柳瀬唯夫国会招致が検討されている。2015年4月2日に愛媛県、今治市の担当職員らが、官邸で柳瀬唯夫と面会し、加計学園獣医学部新設の助言を受けた、とされる疑惑だ。柳瀬唯夫が県担当者らと面会したのであれば、安倍晋三秘書官として当然、安倍晋三に報告していただろう。しかし、安倍晋三は自身が議長を務める国家戦略特区諮問会議で加計学園獣医学部新設が決まったものの、自身の関与は一切ない――と主張するために「2017年1月20日に初めて知った」と答弁している。つまり、安倍晋三の答弁は虚偽の可能性が高い。そのため、柳瀬唯夫は「私の記憶する限りはお会いしていない」という曖昧な答弁を続けてきたのだ。

柳瀬唯夫国会招致は、愛媛県職員の面会記録が見つかったのを受けた対応だ。おそらく、柳瀬唯夫の過去の説明は瓦解するだろう。そして、それは安倍晋三の虚偽答弁に直結し、今以上に国民不信は増す。いよいよ安倍晋三政権への黄信号がともったと考えていい。


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