焼身自殺とは、自らの体に火を放つ、または火中へ飛び込むなど、火炎を利用した自殺方法である。
焼身自殺は、非常に大きな苦痛を伴ううえ、死に至るまでに相当の時間を要する。また、未遂に終わった際も、重大な後遺障害に悩まされることとなる。このため、自殺の手段としてはあまり一般的に用いられるものではない。
しかしながら、人間が火に包まれるという視覚的なインパクトから、ある種の意思を表明するためにあえて焼身という自殺手段を選択する場合がある。
有名な例としては、ベトナム戦争時、南ベトナムへの抗議として座禅姿のまま焼身自殺を遂げたティック・クアン・ドックや民族の決起を促すために国会前で焼身自殺を行った江藤小三郎がある。