Dictionary

騒音

騒音(そうおん)は、手頃な、扱いやすい暴力。暴力行為の中ではかなり傷害罪の適用対象にし難く、21世紀には言葉の暴力よりも広く節操なく使われることとなった。

定義

騒音は、音声のうち音圧と人に与える不快感の和ないし積または差あるいは商もしくはそれらの組み合わせが一定基準を満たすもので、 聞く人によって騒音と認められる音が異なる。

騒音になりうる音声

さまざまなものが考えられる。

体育の授業・運動部の声出し練習・応援練習、音楽部の部活動、集団登下校時の談笑

:人間的に未熟な人々の自己顕示欲を満たすために絶えず発せられる掛け声・演奏音・歌声などであり、騒音主達は周囲の人間が自分に好感情を持っていると信じて疑わない。外部の者が彼らを見る時は無表情なのが常であり内心では殺意の嵐が吹き荒れているのだが、よほど非常識でなければ人がそういった感情を顔に出すことはないため結果として純粋に興味を惹かれて眼を向けたと受け取られがちである。音楽系部員や集団登下校の熱心な参加者には下記の文化系バカ笑いを嗜む者もいて凶悪である。

騒音主はうるさいと言われると「そんな風に感じるのはあなただけ。あなたは非常識」「斜に構えている」「構ってちゃん」「クレーマー」「無教養」「田舎者」など、心ない罵倒を連射する。これらの悪態は性善説万能主義に支えられている。彼らは「よかれと思って活動している」と前置きすることで自分達の発する音声が好意的に受け取られるべきものでありこの「善意」に一礼することなく非難を始める者はKYとする「制空権」を主張する。性善説は彼らの活動地域を"縄張り"にする独立宣言なのである。露悪趣味を盾に「分かってやってるんだから注意されても聞きませんよ」という珍走団もこいつらの仲間で、集団登下校を強制する学校の生徒など徒歩珍走団そのものである。寄り集まった制服の威容ですれ違う者を強迫してことごとくガン見し、相手が見返すと決して眼を逸らさないその態度は成長の過程でどちらかといえば唾棄されるためだけに生れてきた試行錯誤の行動様式であり、そのような、本人も将来思い出すたび後悔することになるような場面ばかりに付き合わされる近隣住民は毎日苦しんでいる。

政治系アジテーション

供託金を積んでの脱法テロ行為、選挙運動に始まり誰が歓迎するでもない市民団体の散歩・街宣右翼のドライブといったデモ活動、などなど各種政治運動の主な成果である。自身の刹那的な快楽を通そうとして社会全体の平穏を脅かす彼らはやはり体育会系気質が骨の髄まで染み込んだ気違いであり、何かとゲイ・ジョークを好む貧相な土方である。

文化系のバカ笑い

残念なことに騒音主は体育会系ばかりではない。文化系のキモオタにも人前で奇矯に振る舞って得意になる者が少なからずいる。

スクールカーストは「ジョック(体育会系)」と「ナード(文化系)」の間だけでなく、ナード間にも存在する。ナードの勝ち組は一般的に容姿不自由でありながらも異性のオタクとコネクションを持っていることを誇りにしている。彼(女)らは肉体派の諸君に比べるとやや頼りない(それでも貧弱というには余りにもたくまし過ぎる)自分の声量を活かし切ろうと喉の絞りを絶妙に利かせて高音の笑声を立て必死な笑顔を組み立てるが、自身の卑しい欲望が表に出そうになる時は慌ててそれを奥底まで晒して隠そうとしない。また、自分を嫌う人間が一定数存在することを絶えず意識し、敵の姿を確認するとすかさず自己言及を始めて相手の気力を削ぎ、批判の予防線を張ろうと努める。彼らは必ずしも学業に劣るわけではなく、批判への応答を詳細にテンプレ化して常備していたりもするので心を挫くのが難しく体育会系より厄介である。

嫌われていることへの意識は笑い方に限らず自分が現在進行形で続けている姑息な自慰示威作法への後ろめたさから来ているのが一般的で、声の大きさと厚かましさをコミュニケーション能力の底上げに用いることへの嫌悪感に耐えられなくなった者が奇声を上げて一念発起、克己心に目覚めたとばかりに自分の所属するコミュニティを卑下し、仲間を売って自尊心を回復しようとするのもよくあることである。

戦闘機の操縦訓練時に出る音

米帝またはその手先がガムを噛みながらコーラを飲んで操縦桿をグイグイと引き込んだり押し込んだり引っ掻き回したりして空中旋回する最中またはその前後に発する音であり、聞く人が聞けば「奨学金に釣られて駆り出されてるニガーとイエローモンキーとジャンクホワイトが思い上がるなよクソ毛唐が」とか思う音である。

しかし彼らの立てる音はあくまで必要な動作に伴う避けがたいものであり、個性的な音を立てる為にマフラーを改造したりはしない。これは日本の騒音主らの声の出し方の気取った具合や楽器の奏で方・演奏場所など裁量の余地があるものをできる限りハタ迷惑な方向へ傾けて生まれる騒音と対極を成すものである。軍隊という、世界中どこであれエリート層には見捨てられる職場にもビジネスライクな、精神的に満たされ自立した人間を見ることができる米帝はやはり素晴らしいと言わざるを得ない。えっ、私生活?知らないなぁ…。

悪気が無くとも音圧が騒音規制法の基準を満たすと簡単に騒音認定されて気違い左翼が騒ぎ出す。結果議論がイデオロギー的色合いを帯びて当初の主題は見失われ、平穏な日常は死亡フラグを立てて出征してしまう。

対処法

引っ越しは論外。嫌なら耳栓をしろという奴は耳栓を使ったことのない人間ばかりである。使ってみれば分かるが騒音を完全にシャットアウトできるものではないし、少しでも聞こえれば騒音主のさもしい心が思われて胸が切なくなるのである。ここでは騒音の発生を防ぐ具体的な方法を紹介していきたい。

音源を破壊する

簡単かつ確実。しかし捕まった時が怖い。楽器・拡声器は誰も見ていない時に破壊・廃棄、声帯は地獄突きで封殺、戦闘機はエクストリーム・飛行機グモで撃墜すればいい。

ストレスを与える

こちらは穏便なやり方である。吹奏楽器ならば涎や尿・精液を流し込むことで使用者に精神的ダメージを与えて騒音の生成を躊躇させることができるかもしれない。運動部ならば側を通りがけに「うわっ、臭っせー…」とか呟いてみるといい。何であれ部室をあてがわれている部活動ならば適当な場所に尿を撒いたりして居心地を悪くしてやるのもいい。騒音主のあり余る元気を挫くこと、他の人間に好意を期待する気持ちを諫めてやることが大事である。外部の人間が皆自分を嫌っていると感じられる状況を演出できれば理想的といえよう。

自治体に苦情を出す

騒音主が混同したがるエクストリームスポーツのクレームと違う点は糾弾の対象を大企業などの強者に限らず、必ずしも賠償金を目当てとしないことである。体育会系・文化系の別なく自意識過剰を嫌う空気の醸成が進んだことで野蛮な部活動を強制する学校は減り、身の危険を恐れずとも部活動を全否定する立場を表明することができるようになってきた。活動の主な担い手はやはり野蛮な団塊の世代だが今後の活躍には期待せざるを得ない。


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