「その白い肌は敵兵を惑わす効果があるのだ。」
~ バニーガール について、カテジナ・ルース
バニーガールとは米国陸軍と軍事雑誌PLAYBOYとが共同で開発した多目的パワードスーツである。日本では兎型零式外骨格と一般的に呼ばれる。
時代は第二次世界大戦終了後まで遡る。古来より「最高の女性兵士は最低の男性兵士とほぼ同等」と呼ばれるとおり、白兵戦においては女性兵士は男性よりも身体能力が劣る面から扱いにくいものであった。それならそうで後方支援に徹しておけばすむものであるが、なにせ不景気からの就職難、女性の市民権向上による男女平等雇用の機運の上昇[1]、ひいては男性兵士の大量殉職に伴う補欠入隊者希望において女子大生や女性失業者、主婦などが大量に軍隊(公務員)に押しかけてきて、これをどう殺処分するかで軍上層部は大いに悩むことになる。
そこで軍事雑誌プレイボーイ誌側は軍に新型のパワードスーツの試作を申し出る。これはより軽い素材で女性兵士の活動をしやすくなるだけでなく、女性兵士並びに味方側の男性兵士・士官がより効率的に活動、あわよくば激戦地帯に送る大義名分を作ってリタイア・殉職に追い込むことができるように考えられたものであった。早速、軍はこれを作成し、一部の精鋭部隊の女性歩兵に装備させるにいたったものである。
一般的に体幹部を覆うレオタード部分、うさみみヘアバンド部分、他にストッキング又はタイツ、蝶ネクタイ付きの付け襟、カフスなどがよく使われる。これらにはそれぞれ意味があり、以下に紹介する。白と黒が多いのはヨーロッパでの市街戦を想定しての都市迷彩である。背中の露出度は階級に比例し、開けていれば開けているほど背中の傷は戦士の恥ということで階級や実力が高いということになる。
ケプラー繊維とセラミック、カーボンファイバーを複合させた素材で作った新型のボディアーマーである。特徴として非常に軽い割に、丈夫で防弾・衝撃からの防御力が高い。このため、一般的な重いボディアーマーを身に着けずともすむため、女性兵士はその分俊敏に動け、非力な女性でもフル装備した男性兵士とほぼ同じ速度で動けるように設計されている。胸や背中などの露出部分が極めて多いという装甲にとって不利な点は、ストレスの高い軍での生活を送る男性兵にとって視覚的な効果をもたらす点で補っている。また、脚の可動域を極限まで上げるため、股関節を大きく露出した形状になっている。『ファイナルファンタジー9』のアレクサンドリア軍などがこれに近いメソッドの軍装を取り入れている。
高性能な通信機能とレーダーやセンサーを内部に仕込まれている。後方との迅速な連絡、そして動かずとも赤外線センサーとパッシブソナーで敵兵士の位置を察知できる。兎の形をしているのは兎の耳が人間工学・電子工学的に見てもっともセンサーの効率が高いとされたためである。
レオタード部分よりは薄いがその分動きやすさを重視した特殊繊維製の防弾・某刃衣である。また内部に補助モーターを仕込み、脚力を増強させる場合がある。
一見、外見を重視したように見えるが、実は悪路の走行に適した形状と素材である。内部では超小型電磁波放射装置がしこんであり、爆発的な脚力増加が可能となっている。これにより脚力は通常の10倍になり、高い跳躍力と走力を得ることが出来る他、蹴りは厚さ5㎜の鉄板をも貫通する。
超小型の通信機、もしくは煙幕や小型爆薬、閃光手榴弾を内部に仕込んだ小型のネクタイを作戦に応じて装備する。またネクタイは広げると毛布一枚分の広さになるため、簡易のテントや寝具・防寒具・包帯としても使用可能である。
喉元を防御するのに使用される特殊な防刃繊維で編まれた襟。
ここにも通信機もしくは超小型手榴弾、医薬品カプセルを仕込むことができる。また袖口の部分は外側が刃物になっているので白兵戦にも対応できる。また内部に予備の銃弾を仕込む事をこのむ女兵士も多い。
ふわふわの綿で偽装した超軽量型榴弾であり、引き抜いて投げることにより対象を爆破することが可能。また、粘着テープを使用して対象物に貼り付けることで、壁などの障害を破壊することができる。
そのほかに作戦に応じ、以下のものを使用する。
防弾性能を上昇させるために使用するほか、寒冷地での防寒具用装備としても使用される。
緊急用のロープとして使用できる。カーボン製で非常に丈夫にできている。
日本では「欽ちゃんの仮装大将」にて見かけることがある。これは仮装をしようとする家族に化けたテロリストがテレビ局を占拠する事を防ぐために動員されている。彼女たちはただのコンパニオンやバイトのおねーさんに見えるが、陸上自衛隊の女性士官である。海外では同じくテロ組織に狙われることの多いカジノに配備されることが多いと言われる。
古来より潜入捜査・隠密戦闘を専門とした日本独自の戦闘法「忍術」においてもバニースーツは高く評価されている。西郷流忍術師範・西郷小金丸氏は、東京都葛飾区で開いた西郷流忍者学校の女子制服にバニーガールを取り入れた[2]。体験入学した婦人警官秋本・カトリーヌ・麗子はその姿に疑問を呈したが、小金丸氏は「敵情を探るための巨大な耳、身を護る鎖帷子、そして敵を惑わす姿、まさにくノ一」と高く評価している。結局はオーソドックスな「山田風太郎スタイル」となったが、現代を生きる一流忍者にも高く評価されたその実績は流石の物と言えよう。