「人生は、一行のボオドレエルにも若かない」
~ 人生無意味症候群 について、芥川龍之介
人生無意味症候群(じんせいむいみしょうこうぐん)とは、「人生は無意味」という今さら言うまでも無い事実を改めて認識してしまうことで発症する症状の総称である。非常に致死率の高い精神病で、世界中で情報規制という名の予防策がとられているが、先進国ではもはや手遅れの状態になっている。
「人生は無意味」ということは誰でも分かることである上、無駄なことが大好きなガキどもや哲学者、もしくはよほどのバカでなければ誰もがうすうす気づいていることだが、この事実が拡散すれば税金を納める犬猫馬牛猿同然の社会的家畜奴隷が減少し税収が目減りしてしまい社会が成り立たなくなることも誰もが分かるので、無意識のうちに黙殺または規制されている。しかし、人間が極限状態に追い込まれるとこの事実を再認識し、開き直って暴走してしまうことが知られている。そのため鬱に続く自殺原因の第2位とされており社会問題となっている。
症状はタイプによってかなり差があり、同タイプでも症状の重さによって程度が大きく異なる。ここでは、それぞれのタイプの典型的な症状を記載する。
比較的軽度な型で、最も患者が多い。「人生無意味」を「人生無意味なんだから好き勝手すればいい」ととらえた場合、大半はこのタイプに当てはまる。軽症患者は仕事や学校を休みがちになる程度だが、症状が悪化すると、自主退職・自主退学、自分の趣味に没頭するといったNEET状態に陥り、末期患者では薬物使用の報告も多数ある。生物としての致死率はそれほど高くないが、ほぼ確実に社会的死を迎えてしまうという特徴がある。
致死率が非常に高い重症の型。「人生無意味なんだから無意味なことはすぐやめよう」というのがこのタイプの患者の理論である。人生に行き詰っている人が発症しやすいとされていて、原因を同じくする鬱とは対極の位置にある。軽症では気力低下のようなただの疲れと区別がつかないほどの症状なので、周囲の人間は愚か専門家の精神科医ですら判別は困難である。しかし潜伏期間の後突然発作を起こして重症化し、窒息死や転落死を起こすため大変恐れられている。
悟り型の変異型で、本人のみならず周囲にも危険を及ぼす凶悪型。「人生無意味なんだから何してもいい」が理論。軽症患者に特異な症状としては、痴漢や盗撮といったエクストリームスポーツへの計画的な参戦、その他軽犯罪を多数犯すということ、そしてその際一切反省しないということが挙げられる。慢性の場合は警察に目をつけられるので重症化を防げる場合もあるが、急性の場合無差別殺人のような凶悪犯罪、自爆テロ・屋内で焼身自殺といったエクストリーム・自殺で周囲もろともでっかい花火を打ち上げる可能性が高い。健康な人も近付くだけで死亡することがあり、インターネットや2chを通じて大規模感染するという他の型とは一線を画す凶悪な面を持つため、我が国をはじめ世界各国では隔離政策がとられている。
「人生無意味」に気付かないようにすることが最大の予防法である。我が国では徹底した情報規制が行われているため、基本的にインターネットを利用しなければ外部からの情報は入ってこないが、変に頭がいい大学生は自力で認識してしまうこともある。そのため、民間療法ではあるがバカでいればある程度発症を防げるらしい。
また、全ての型に共通して、リア充であれば発症しないことが知られている。そのため世界中でリア充推奨が謳われているが、それを幻想だと見抜いている非リア充に対しては何の効果も無い。
軽症患者であれば、何かしらの楽しみを与えることで一時的に症状を抑えることはできるが、完全に治癒することは稀であり、重症患者に対しては効果が無い場合もある。根本的な治療のためには希望が不可欠だが、今の世界には希望が枯渇しているため治療が難しい現状である。
この記事を読んでしまったあなたは、人生無意味症候群を発症している危険性があります。もし全文を読んだところで違和感を覚えた場合は、今すぐお近くの精神科病院もしくはこども電話相談室へ気軽にご相談ください。