豆腐(とうふ)とは、大豆から作られる白くて四角い食材の事。そのまま食べたり、具材に使用される。
名称はなぜか「豆が腐る」という豆腐であるが、これはこういう説がある。それは豆腐が元々納豆を指し、「豆を納める(まとめる)」という意味を持つことから、納豆こそが元々の豆腐で、それがいつしか名詞がスワップされてしまったのだと…。
真偽の程は定かではない。
また、会席料理などでは「腐る」って言葉は食品に似つかわしくないと、豆富という当て字がよく用いられる。
豆腐豆腐は日本でも比較的古くから存在する大豆の加工食品である。祖谷や椎葉などの山村では冬場の保存食として石豆腐といわれる乾燥させた豆腐が名物となっている。
スーパーマーケットなどで安く買うことができ、味噌汁や和食の具材によく使われている。もちろんそのまま醤油をかけて調理をせずに食べることもでき、これを冷や奴という。鰹節やネギや七味唐辛子をお好みで乗せるのも良し。
硬さによって煮崩れしにくい木綿豆腐、崩れやすい絹ごし豆腐、そして西日本ではその中間のソフト豆腐がある。
値段は種類にもよるが、だいたい20円ぐらいから高くても100円前後なので、 もやしと並び、給料日前のお金が無い状態の人にとっては食いつなぐための大切な食べ物になり得る。だが、長期保存が利かないので長く食いつなぐには適さない。
豆腐をよく食べる都市として湯豆腐が名物の京都市がよく挙げられるが、一番消費が高い都市は盛岡市である。しかしながら、京都では豊富な地下水があることから豆腐製造に適した地であり、おばんざいとして豆腐が愛好されてきている。今日でも京都の豆腐は専門店は言わずもがな、市販品すらかなりレベルが高い。
なお、日本のみならずアジア各国でも豆腐は存在し、特に中華料理でも豆腐は欠かせない食材である。
また、豆腐屋といえば、パープーとラッパを吹いて自転車で作りたてを売る豆腐屋が昭和の風物詩として知られ、今も慣習的に吹き鳴らして行商している店もある。
また、豆腐状のものの食品を豆腐と呼ぶことも多い。代表的なものに葛を固めて作った胡麻豆腐や落花生から作ったジーマミー豆腐、杏仁豆腐などがある。
ことわざや慣用句の一種に「豆腐の角で頭をぶつけて死ぬ」「お前は豆腐の角で頭をぶつけて死ね」などの様な言い回しがある。
いつ頃から使われている言葉かはあやふやだが、日本に何故か浸透している。大抵この言葉が出るときは死ぬつもりや殺すつもりは無いので安心して良い。
以下に豆腐の種類の一部を紹介する。中には食べられないものもある。