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PTSD 心的外傷後ストレス障害

PTSD(Post-traumatic stress disorder)日本語では、「心的外傷後ストレス障害」という。

「トラウマ(心的外傷)」となる、心に受けた衝撃的な傷が元で後に生じる様々なストレス障害のことを指す。

概要

自然災害や拷問強姦、あるいは目の前で肉親が事故死するなどの著しく驚異的な体験にたいする遅延した反応であり、通常数週間から数カ月の潜伏期間を経て生じるもので、6カ月を越えておこることはまれである。

もともとはベトナム戦争の帰還兵に生じる心理的後遺症としてアメリカで取り上げられた概念であるが、わが国においても阪神大震災や航空機事故のあとに注目されるようになった。その特徴は3つである。(侵入的想起、回避、過覚醒)

(1)侵入的想起

(2)回避

(3)過覚醒

経過は動揺するが、多数は回復する。一部では慢性の経過を示し、持続的な人格変化に移行することがある。なお、PTSDの診断に必要な構造化面接法としてCAPS(Clinician-Administrated PTSD Scale)がある。また、自己記入式評価尺度としてIES-R(Impact of Event Scale-Revised)があり、これらは災害や事故等によるPTSDの研究や臨床評価のために使用されている。

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