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弁護士

「嫁にセーラー服着せました」
    ~ 弁護士 について、橋下徹

弁護士(べんごし)とは、コンクリートジャングルから東京砂漠にかけて生息する肉食動物。一見、人間と同じような外観をしているが、肛門を模したバッジを得意気に着用しているため、識別は容易である。法的リスクと他人の不幸とを主食とする。また、に会えば名刺を配る、救急車を見ると追いかけるなどの習性がある。刑事裁判においては犯人を弁護するのが仕事である。学名は、「頼もしい権利の護り手」。花言葉は、「信頼しうる正義の担い手」。「言葉ヤ@ザ」とも呼ばれる(対して司法書士は「書類ヤ@ザ」と言われる)。

生息範囲

弁護士の原産は、ヨーロッパである。古代ギリシアの雄弁家が、その原種であるとも言われるが,確実にその系譜を辿ることができるのは、ルネサンス期の法律家たちである。彼らは、「書かれた理性」たるローマ法が絶対の法であり、紛争はこれによって解決されなければならない、と人々に信じ込ませた。それにより、人々は紛争解決を法律家たちに委ねるようになり、法律家たちは、他人の不幸を喰らって生きることが可能となった。そして、ローマ法がヨーロッパ全土に広がるに従って、彼らも生息範囲を拡大し、国家が法によって支配されることが通常となった現代においては、世界各地で生息するようになった。

弁護士は、複雑化した紛争が頻発し、訴訟が続発するような殺伐とした社会に多く生息する。人々が平穏と幸福のうちに暮らす、争いのない社会では、生きられないからである。

現在日本で生息が確認されている個体数は約30,000匹(その約半数が東京砂漠に生息している。)。ただし、弁護士の資格がないのに弁護士業務を行っているニセ弁護士が日本国内に約5,000匹、大阪民国には約10,000匹生息しているといわれている。ニセ弁護士は通常の弁護士よりもおおむね凶暴であり、飼い慣らすのはさらに難しい。

2004年(平成16年)に始まったロースクール制度によって、弁護士の数が爆発的に増えている。これは、弁護士の共食いを起こすことによって弁護士を安く飼おうと意図した経団連と、学者のポストを増やすことを意図した文部科学省の陰謀によって作られた制度である。しかし、弁護士の単価は安くなったとしても、飼い主のいない「捨て弁護士」「NEET弁護士」などが街にあふれる結果となり、餓えて凶暴化した弁護士が企業や一般市民に対して無作為に攻撃を加えるようになるのではないかと危惧されている。また、スピーディに的確な恫喝を行う悪徳弁護士の単価は一向に低下していない。 2009年4月22日、厚生労働省は、日本国内の弁護士を減らすため、新型インフルエンザのワクチンを弁護士に投与してはならないという通達を全国の医療機関に発した。これは、血液製剤によるHIV(エイズ)ウイルス蔓延をネタにした弁護士による一連の訴訟活動に対する仕返しであるといわれている。

習性

弁護士は、他人の揉め事に介入し、揉め事を大きくする職業。別名、「揉め事増殖炉」。揉め事を解決するのではなく、揉め事を大きくした上で裁判に持ち込ませ、着手金をせしめることに血道をあげている。法律に対する知識よりも、厚顔無恥さや営業力が求められる職業である。依頼者の利益はともかく、着手金が最大化すれば良いと考える楽観的思考、過去を振り返らない精神力を備えている。弁護士は、このような習性を活かし、他人に雇われて、紛争処理に積極的に介入する。

弁護士を飼う場合、「先生」と呼びかけるのが通常である。しかし、呼ぶ方も、呼ばれる方も、なぜ「先生」なのか、よく分かっていない。なお、とある裁判所書記官は弁護士について、「職場の慣例上『先生』と呼んでいるが、弁護士をいちいち人間扱いしていたら仕事にならない。難関試験である公務員試験や裁判所事務官試験に滑った人が弁護士になっているのが実情である」と語っており、少なくとも微塵も敬意を払われていないことは確かである。

弁護士は、主に、自らの事務所や、裁判所で、他人の不幸を喰らう。企業の顧問を主な業務とする弁護士は、裁判所ではなく、自らの事務所におけるデスクワークで他人の不幸(あるいは、法的リスク)を摂取する。稀に、テレビ局へ赴いたり、依頼者からの預かり金を横領したりして、不幸を創出する弁護士もいる。成年後見制度の普及に伴い、後見人と称して成年被後見人の財産を着服してこれを必要経費だと主張するほか、後見監督人として後見人による横領を放置するのも重要な不幸創出源となった。

一般に、弁護士の活動が気に入らない場合には、弁護士会(弁護士たちでつくるコロニー)に対し、調査と懲戒を請求することができる。一般市民は、感情的な理由を書きなぐった書面を送りつけ、弁護士たちはこれを無視するか、軽蔑した対応をとる。こうして、両者の溝は深まり、社会は混乱して、不幸が増大し、弁護士が潤う。なお、すべての懲戒請求事案を無視すると市民の反感を抑えきれないので、派閥活動に積極的に参加し会長や副会長を経験したような弁護士については、依頼者の金銭を横領してもその金額が億単位になるまで放置する事例もみられる一方、派閥活動に参加しないアウトローの弁護士には些細な問題でも戒告処分を出すことがあり、その公正さは誰にも信用されていない。

弁護士の99%は死刑反対派であるが(ただし、近年の研究によると、自己の親族に危害を加えられた弁護士は死刑賛成派に回る傾向があり、単なるご都合主義に過ぎないと言う研究者もいる)、売名以上の目的はなく、金にならないのでそれほど熱心に反対しているわけではない。

このように、弁護士は決して一般市民から好かれる存在ではない。しかし、この傾向は米国をはじめとする諸外国においてはより顕著である。聖書において法律家は侮蔑されるべき職業として登場する。聖書では、「天国には弁護士はいない、弁護士がいたらそこが天国でなくなるから」と書かれているとか、いないとか。米国では、「まるで弁護士のような」という慣用句があるほどであり、州によっては弁護士を暴行することが法律上認められている(ただし、殺してはならないうえ、暴行した者は裁判による反撃を覚悟しなければならない。)。また、懸命な治療にもかかわらず患者を死なせてしまった医師には、医学もろくに知らないくせに医療過誤専門と称する弁護士が群がって苛烈な法的責任の追及(リンチ)を行うことでも知られており、医師側もこれに対抗して、弁護士やその配偶者・親族に対する診療を拒否するなどの対抗措置を執っているため、米国の弁護士は国内で満足な治療を受けることができないので、世界各地へ積極的に進出し、信頼できるかかりつけ医師の確保に努めている。しかし、その医師が事故を起こせばたちまちハイエナに急変するので、結局23世紀頃には世界の弁護士が全滅するのではないかとの予測もある。

名前の由来

世の中の汚いところに集まり、汚物をこすり取るようにして生活している様子から、「便所をゴシゴシこする者」、略して「ベンゴシ」と呼ばれるようになった。または、江戸自体以前の身分制度であった穢多・非人・弁誤厠(人間としての弁えを誤り(=凶悪犯罪に協力)、便所でのみ生きることを許された者)に由来するなど、諸説ある。現在用いられている「弁護士」という表記は、もちろん当て字。

訴訟活動

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異議あり!

弁護士は、事実関係を把握して証拠を集め、依頼者・被告人の主張を法的に組み立てるという仕事、と世間では誤解されている。実態としては、依頼者が有利になるよう都合の良い証拠だけを選別、また都合の悪い証拠は隠蔽してストーリーを捏造し、無知な裁判官をいかに騙すか、という仕事である。弁護士にとって事実というのはネタ元でしかない。あるいは、裁判外における交渉(法律用語。日本語における脅迫または恫喝と同じ意味)なども行うが、その真骨頂は、やはり、裁判(訴訟活動)にある。裁判において、弁護士は、相手方(弁護士・検察官)の主張に気にくわない部分があった場合に、「異議あり!」と絶叫する習性を持つ。「異議あり」の声の善し悪しが、判決に影響するので、「あああああああああ!」などのボイストレーニングは欠かせない(弁護士法を参照)。稀に、デモや選挙活動で気勢奇声を上げる弁護士もいる。

裁判外における交渉

前述したような裁判における訴訟活動以外に、裁判外での交渉を行うのも、弁護士の重要な習性である。特に、交渉の相手方が弁護士を飼っていない場合、相手方は肉食動物である弁護士を恐れて萎縮するので、飼主は交渉を有利に進めやすい。もちろん、弁護士は動物なので、彼らが相手方を恫喝しても犯罪となることはない。 相手方も弁護士を飼っているとき、弁護士同士で慣れ合うのではないかと心配する飼主もいるが、心配無用である。普段どんなに仲の良い者同士であっても、紛争の代理をするときの弁護士は飼主の利益のために本気で戦う。金が支払われる限り。

刑事弁護

弁護士は、しばしば、雇われガンマンに喩えられる。その理由は、刑事弁護人として活躍する弁護士を見れば、明らかである。刑事弁護人は、徹頭徹尾、被告人の味方であり、被告人が、鹿を指して「馬である」と主張するならば、それが馬であることを、「ドラえもんがなんとかしてくれる」と主張するならば、ドラえもんの存在と優しさとを、あらゆる手段を用いて、論証しなければならない。これができない弁護士は、テレビのバラエティ番組へと活動の軸足を移すことになる。弁護士の社会の中では、テレビに出演する弁護士は軽蔑されており、ときおり訴訟の対象となることがある。

心ない「世間の風」は、刑事弁護人の仕事を理解しようとせず、彼らを非常識であると非難する。しかし、特権階級である弁護士は、一般市民の声などに耳を貸すことはない。法律用語以外の言語に通じていないことも、一因である。 もっとも、弁護士は非常識であることが生存の条件となっているのであるから、彼らの批判は的外れである。「常識的な弁護士は、すでに弁護士ではない」とはハワード・リンカーン(米国の弁護士)の弁である。

仮に、刑事弁護人の活動を非難していた人々が被告人になった場合でも、弁護士は、プロフェッショナルとして、粛々と弁護活動を遂行する。金が支払われる限り。

業務形態

弁護士は、独りで活動する場合もあれば、数人から数十人、時には数百人規模の群れ(「法律事務所」と称する。)を組織して、活動する。複数人の弁護士で法律事務所を組織するのは、交渉や訴訟のときに恫喝の効果を大きくするためや、よく分からない事件が持ち込まれた場合に、なんとかその場をごまかして、その分野に詳しそうな同僚に聞くためである。

特定の事件について、弁護士が群がることがある。美味しい獲物、すなわち他人の著しい不幸が見つかったとき、弁護士は仲間を呼び、獲物を分け合う。ただし、分け方によっては仲間割れを起こすことがある。喧嘩のプロによる仲間割れは迫力があり、テレビのショーとしては最適である。

近年、外国産種の弁護士が国内に流入しつつある。外国産種と国産種の弁護士が群れをなすことがある。一般的に、外国産種の弁護士のほうが、金をよく食う。 国産種の弁護士が数年間アメリカ等の外国で畜養されることがある(群れの内部では留学と称されている)。外国で畜養されたことのある弁護士は、外国産種弁護士のすぐれたところを身につけて帰国するので、帰国後は獲物をよく獲るようになる。

消費者金融(サラ金)のグレーゾーン金利によって生まれた多重債務者の過払金は、栄養価の高い弁護士の餌であった。しかし、法改正によってその餌の生産が禁止されたため、今後増加する弁護士の生活が困窮することが見込まれる。一般市民にとっては大変喜ばしいことと評価されている。

近年、テレビCMで大量の不幸な人間を集めようとする弁護士がみられるようになった。CMを見て弁護士を選ぶような人間は、弁護士が巣くうのに適した愚かさを持っているからである。 弁護士は、消費者金融によって不幸になった人間を集め、消費者金融を不幸のどん底に陥れる。依頼する人間は弁護士を飼っているつもりであるが、実は弁護士に飼われており、骨の髄までしゃぶりつくされることになる。 なお、法律事務所のCMに出演するタレントも、すべからく自らに不幸を呼ぶことになる。かつての消費者金融(サラ金)のCMに出演していたタレントと同様である。CFJという大手外資系消費者金融のCMに出演していたのが著名な東原亜希であったことがそれを物語る。

弁護士の主な仕事

弁護士に関することわざ

関連項目


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