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尻(しり)とは、背中の下部に位置する、排泄から愛玩まで様々な用途に用いられる万能の器官である。
尻は股間と腰の狭間に位置する箇所である。四足獣の場合はその境があいまいだが、二足歩行する生物の場合は背中が平坦であるにも関わらずそこだけ盛り上がっているので判別は容易である。基本的に背面にしかなく、前面には生殖器がおかれることが多い。これは肛門が尻にある為質量のバランスを取るためにそういう配置になると思われる。尻が盛り上がっているのは女性器の陰唇が盛り上がっているように異物混入を防ぐ役割もある。
尻はおっぱいと同じく豊満であり、性的アピールにも用いられる。痴漢が尻ばかり触ることからわかるように、その魅力は極めて高い。かのモーツァルトは自分の魅力を示そうと「俺の尻をなめろ」と連呼する曲を作成し、世界的に知られている。またその豊満さにより、長時間腰かけていても負荷が蓄積しないようになっている。言うなれば生きた座布団である。
変わった用途としては武器として使うという方法もある。所謂「ヒップアタック」で、柔らかいが故にケガはしないが大質量を一気にたたきつけるため相手のバランスを崩し転倒させる効果がある。プロレスなどでも盛んに用いられ、このヒップアタックを主体にした格闘技を描いた漫画「競女!!!!!!!!」では「顎に当てて脳震盪を誘発する」「ガトリングガンのように小刻みな連撃を放つ」「風圧で相手の着衣を引きちぎる」など様々な尻の可能性を見事に描き切り「今世紀最高の尻傑作」としてアニメ化も果たしている。
尻はおっぱいと同じく大切な器官なのだが、世の中における尻の扱いは総じて悪い。尻がつく慣用句は「尻餅」「尻軽」「尻ぬぐい」と良くない意味ばかりであり、また鞭で叩かれたり「丸いお尻が許せない」と歌われたりさんざんな目に合いがちである。更にそもそもの身体成熟性として胸よりも明らかに発育が悪く 、その癖劣化は胸よりも早い。その上「傷ついても生命維持に関係ない」として筋肉注射を打たれたり皮を剥がれて別の場所に使われたりもする。人体の中でここまでぞんざいに扱われる器官は他にないだろう。
更に女性の胸を称える言葉が数多くあるにも関わらず、尻を褒める言葉は極めて少ない。日本では「(腰周りを含めて)尻が大きい女性は子孫繁栄に結びつく」とのことで「安産型」「安産体形」とありがたがる風習があったのだが、平成の御代にそれを言おうものならセクハラ訴訟が待っている。美尻やヒップアップなどは補正下着のカタログかアダルトビデオでしか使われない…と、尻の扱いは世の中的にはかなり悪いのである。
ただし進化の上では、「二足歩行で尻や生殖器が見えにくくなったから代わりに胸部を膨らませた」というのが定説となっており、おっぱいは所詮尻の代用品でしかないのである。