豚(ブタ)とは、文明を破壊するために利用される動物兵器。緩慢に滅亡を発生させる威力がある。別名「生きたクッション」。おだてられるといい気になって木に登る習性がある。
この動物は、とにかくおいしく食べられるし、また繁殖や養育も容易いため、世界各地で家畜として飼育されている。しかし脂肪を蓄え易い性質から肥満の原因の一つでもあり、日常的に食べる事で循環器系障害などの疾病リスクを高める。このため先進的な文明国の一部では豚の飼育と食料としての消費は禁止されている。
この動物を大量に消費している国としてアメリカ合衆国が挙げられるが、この国の国民の二人に一人が肥満気味、10人中3人近くまでもが病理的な肥満状態にあり、この動物が如何に危険かが窺い知れよう。この豚の消費量が最も多いのがデンマークだが、当地は寒冷であるほか調理方法も古来から研究されているため、肥満は10人に一人強程度と、やや少ない。ドイツも豚肉の消費量がソーセージなどの形で多いことがつとに有名だが、こちらは米国とデンマークの中間で、人口中10人に二人強程度の肥満が含まれる。
この他、豚は雑食性で残飯や汚物といった不衛生的な餌を与えても育つ事が知られているが、これが公衆衛生の上で大きな問題を生んでいることはあまり知られていない。この問題では、飼育環境が既に不衛生であるため、食糧生産現場(食肉加工工場など)まで不衛生になり、更には流通を経て調理場や食卓まで不衛生である事に頓着されないという問題を生む。このため豚肉を日常的に食べる社会は全般的に不衛生であるため、疾病などの問題を発生させる。
ペストなど疫病の多くはこのような不衛生であることに鈍感になった社会に蔓延する傾向が強い。ハンガリーではこのような危険性を後世に残すべく地名として残したが、これが後のブダペストである。
豚と疾病の関係では、ウイルス感染症の問題が挙げられる。例えばインフルエンザは渡り鳥などの形で鳥を運び手として広域に伝播されるが、これがただ単に鳥にのみ感染するウイルスであれば、それはトリインフルエンザに過ぎず、人間には細胞に取り付くための蛋白質鍵構造の違いから感染することは無い。
しかし豚は鳥の細胞が持つ蛋白質鍵構造とヒトが持つ蛋白質鍵構造の双方をもつため、中間宿主として豚に感染すると、豚の中で選択的に鳥蛋白質鍵構造とヒト蛋白質鍵構造を持つウイルスが突然変異で発生し易くなり、鳥インフルエンザウイルスからヒトインフルエンザウイルスへと変化する危険を持つ(→東京都立衛生研究所・インフルエンザQ&A)。
このため。豚を飼育している地域ではインフルエンザの流行する危険度がより高くなるため、過去の悪性インフルエンザ流行時のように、劇的な集団感染による地域住民の死亡も懸念される。また、豚の尻はアホが見るものであるとされるのも、尻に顔を近付けようものなら病に伏すことが確実であるためである。
こういった危険性や問題を抱えてなお、豚は単に「おいしい食料」というだけで家畜として飼育されつづけており、如何に社会に退廃と衰退を招いているかが窺い知れよう。このため退廃的であることを指して「豚」と言う者も居るが、実際には豚の飼育こそが退廃なのであり、兵器として運用されている豚自身には咎は無いのである。
このため昨今では豚を兵器運用することに対しての疑問視も生まれ、鳥インフルエンザでは外環境との接触が問題であるため、屋内でペットとして飼育するケースも増加している。ただ豚は外見的に丸々として愛らしい上に犬以上に知性もあるなど、飼育者がツンデレのデレ状態に陥る危険性もあり、こちらもやや問題視されている。