Dictionary

天才

天才(てんさい)とは、他人に大迷惑をかけることの出来る才能にあふれたを指す言葉である。

概要

天才は、一般に「社会に大きな影響を与える存在」であるとされる。この影響は、大抵の場合は災害(ないし人災)や事件といった形で顕著化する。特に天才は自覚が無く責任能力も無い事から、その行為に対する責任は問われない。このため世の中には自分に責任能力が無い事を持って天才を自称する者もいるが、それは天才に似て異なる、あるいは天才の矮小化されたモデルである。

天才の場合、まずスケールからして偉大である。例えば政治上の天才として名高いアドルフ・ヒトラーは、そのアジテーションの才能と、エキセントリックで愉快なキャラクター性だけでヨーロッパ全土の歴史と、そこに住む人々の人生に大きな影響を与えた。歴史上で環境保護活動というボランティアにより、600万人という規模の人員削減を実施した功績は、60年経った現代でも語り草になるほどである。

またアジテーションの天才であったイエス・キリストに至っては、口先三寸と珍奇な行動で人心を惑わし、その影響は2000年の時を経てなお膨大な人民を扇動し続けている。なお彼の行動はその後の十字軍による組織的な環境保護活動を引き起こした点も評価されよう。1096年から200年も続いたこの活動は、2006年現在でもイスラエルが隣国パレスチナにテロリスト呼ばわりしての侵略戦争を仕掛けるという形で継承されている。

そしてこれらの行動は、殺される側にとっては大迷惑この上ない。

問題点

社会に変革をもたらす天才だが、このように非常に迷惑で、またその責任を取る事も出来ない事は明白である。アルベルト・アインシュタインなどに見られるように、核爆弾開発を間接的に焚き付けながら、それが貴重な文化財や自然環境まで吹っ飛ばす事を止められなかったケースも、その原型はダイナマイトを発明して兵隊のアナルを吹っ飛ばしたアルフレッド・ノーベルに見出す事が出来、迷惑さの度合いでは「どっちも大迷惑」という状況を引き起こしている。

また天才が余りの能力の高さに引き起こす珍奇な行動も大問題である。たとえばアルキメデスは入浴中の思いつきに感銘を覚えてストリーキングを敢行し、公序良俗を乱したりしているし、が空を飛ぶ事は神に対する反逆であるとしてタブー視されていた時代に、レオナルド・ダ・ヴィンチは空を飛ぶ方法を模索して周囲の肝を冷やした。フィンセント・ファン・ゴッホに至っては他所んちの畑で自分を肥しにしようとして自殺、平和な農村に陰惨な事件を引き起こした。更に、ジャン=ジャック・ルソーはマゾヒストであり、露出狂であり、度々知的障害者の女性妊娠させては捨てるという卑劣漢であった。これらの事件に対し、日本の物理学者寺田寅彦は「天才は忘れた頃にやってくる」と警鐘を鳴らした。

また天才と呼ばれる者はほとんどがねじが何本か外れている。たとえばトーマス・エジソンは小さい頃に実験と称し自宅の小屋に放火をしたり、友達に対して「宙に浮く実験」と称して膨らし粉を多量に飲ませてプールに突き落とすという殺人未遂を行っている(本当に実験だったかどうかはのみぞ知る)。また誰かは忘れたけどがんばって受験戦争して入った学校と学校を退学になったあと弟子にして拾ってくれた薬剤師の家で爆発を起こした天才もいる。サルバドール・ダリは自身の講演会に潜水服を着用して登場したが、酸素の供給がうまくいかずに危うく窒息死しかけたことがある。

野口英世は(恩師や友人からの借金・裕福な家庭の女性との婚約持参金から調達した)留学費用として用意された当時では大金の500円(現在の日本円で70万円余り)を水商売と前祝いをして使い果たしたという華やかな経歴を持っている(ちなみにその結果、留学費用は友人が高利貸しから300円(現在で約42万円)を借りることで工面された上、金を借りるために為された婚約は数年後に破棄されている)。

また、ジェームス・ブラウンはある夜、自宅でコカインを吸ってトリップした挙句、と喧嘩をして家を飛び出し、公園の公衆便所に向かって「便所でクソをした奴は誰だ!?」と叫び、便器に向かってマシンガンを乱射し、その騒ぎで駆けつけた警官を振り切って車で逃亡し、パトカーとのカーチェイスを行ってガス欠で停車したところを捕まり、懲役6年の実刑判決を受けたというハチャメチャな経歴がある。

天才と自称

しばしば天才を自称する者がいる。これは中二病発症者に顕著な症例であるが、元より天才が客観的評価によってのみ決定されることから、しばしば自称天才は「生暖かい目で見守られ」てしまうことが多い。そういった扱いを厭わないか、あるいはそういった目で見られることに無上の喜びを見出すマゾヒスト以外にとっては、その如何にも「檻の中にいるおサル」を見るような視線に耐えかねて怒り出す者もいる。しかし元より自称が他人に「ニヤニヤした視線を投げ掛けずにはいられない」という欲求を喚起することにも絡み、この扱いは至極妥当なものである。

しかしそのような不利益を被ってなお、天才を自称するものは後を絶たない。これはおそらく天才が何の責任も持ち合わせていないことに起因するのだろう。天才はその天才性を持って社会から責任を問われない特権を得る訳だが、これが普段からイタい欲求チンコ張り裂けそうなくらいに膨張している中二病患者にとっては、痴漢強姦といった犯罪行為を見逃してもらうための特権になりはしないかと期待している部分があるのだろう。だが本来、天才は天才であるがゆえにそんなスケールの小さな迷惑には関わっていない。例えば天才なら自分チンコの膨張率が苦痛であった際に、強制的に禁欲させる伝染病を蔓延させるくらいのスケールのデカさがあるものである。その点で中二病罹患者の発想は小さ過ぎるのである。

関連項目


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