http://www.capcom.co.jp/mvci/character/morrigan.html
モリガン・アーンスランドとは、カプコンの格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズに登場するとてもエッチなお姉さんである。『ヴァンパイア』以外にもお祭りゲームの多くに参戦しているため、まるで主人公であるかのように思われているが、主人公ではなく、準主役(ヒロイン)です。
1994年にアーケードで稼動した『ヴァンパイア』第1作から登場している。魔界三大貴族と呼ばれる大層なご身分の一つであるアーンスランド家のお嬢様であり、親父のベリオールが老衰により死去したため家督を継承した。
「お嬢様」というからには、高貴で貞淑、かつ語尾に「~ですわ」をつけて喋る言葉遣いなどが連想されるが、それは人間の常識の範疇にすぎない。魔族であるモリガンに人間の常識は通用しないのである。モリガンは人間世界のお嬢様とはかけ離れた奔放な性格であり、相手を弄ぶのが大好きなサディストでありかつビッ[ 粛清されました ]でもある。
特徴としておっぱいのでかさが挙げられる。カプコンのヨーロッパ系女性キャラクターはキャミィなど乳がでかい傾向にあるがモリガンのおっぱいはキャミィら人間の小娘では到底敵わない大きさである。しかもおっぱいが半分露出するような煽情的なコスチュームを着ているのでおっぱいのでかさがさらに際立っている。
…ところが『ヴァンパイア』にはモリガンと同じかそれ以上のおっぱい力を誇るフェリシアという猫娘が登場、しかもこちらは曲がりなりにも服を着ているモリガンと違って全裸であった。そのためおっぱいが大きい女性キャラクターとしての地位はフェリシアにやや劣っている形となってしまっている。
魔族は人間よりも長生きである。そして老化も遅い。というか老化という概念があるのかそのものが疑わしい。例えば、同じ『ヴァンパイア』シリーズに登場するジェダ・ドーマはなんと6000歳である。ツタンカーメンより年上の超ド級のシニアであるが身体は若々しくジジイの片鱗も見せていないのだ。モリガンも、人間から見れば大分年長者ではあるが、身体は若々しくおっぱいも豊潤で、ババア呼ばわりするには相応しくない相貌である。ではその年齢は何歳なのかというと…
300歳以上(1678年10月4日生)
どう見てもババアです。本当にありがとうございました。
近年、『東方Project』の登場人物数名がババア萌えジャンルを開拓しているが、モリガンはそれに先鞭をつけた一人と言えるだろう。
モリガンは「サキュバス」と呼ばれる種族である。サキュバスとは「夢魔」と呼ばれる悪魔の内、女性のことを呼ぶ名前である。サキュバスはセックスや夜這いが大好きとされる淫乱の象徴と古くから呼ばれている。モリガンは発言が何かにつけてエロいが、それは彼女の人格が問題だからではなくサキュバスという彼女が属する種族の先天的な素質に基づくものであった。だから断じてビッ[ 粛清されました ]などと呼んではいけない。
実はモリガンにはとんでもない潜在能力が秘められており、それが暴走することを危惧した親父のベリオールが力の一部を隔離させて別の人格、モリガンの分身として具現化させたという設定がある。これが3作目の『ヴァンパイアセイヴァー』に登場するリリスというキャラクターである。無論、1作目の時にはこのような設定は影も形もなく、露骨な後付設定であることは言うまでもない。しかしリリスはモリガンの分身なだけあって彼女同様の美少女であり、さらにモリガンと違って貧乳というモリガンにはない属性を具備していることからモリガンとは別の需要を獲得し、両者共にヴァンパイア有数の人気キャラクターとなった。
モリガンは実はストーカー行為に悩まされている。数百年も生きている魔族でも、人間の女性と同じ悩みを抱えているのである。では誰からストーキングされているのかというと、『ヴァンパイア』シリーズの主人公であるデミトリ・マキシモフである。ストーカー行為の理由は、かつてデミトリが魔界でやりたいほうだい悪行を重ねていたところ、モリガンの親父にコテンパンに叩きのめされて魔界を追放された。そのリベンジを達成したいという、身勝手極まりないものである。
親父ではなく娘のモリガンを狙う理由は、デミトリが魔界に帰ってきた時には、既にモリガンの親父ベリオールが老衰で逝去してしまったため、ターゲットが娘であるモリガンに推移したというものらしい。これまた身勝手である。だが3作目『ヴァンパイアセイヴァー』のデミトリのエンディングでは、戦闘で屈服させたモリガンに対して「私の虜になるのだ」と発言しており、仇敵の娘などという要因は関係なく女としてモリガンのことを独占することを渇望していたことが伺える。このゲームの登場人物は淫魔揃いである。元ネタの吸血鬼や夢魔も淫乱なので仕方がないといえば仕方がない。
なお、デミトリは主人公のくせして、このようにストーカー行為に明け暮れているので人気がなく、他作品とのコラボレーションゲームになると大抵モリガンはお呼びがかかるのにデミトリには全く参戦希望の声すら出ないという状況が続いていた。
モリガンは彼女のストーカーであるデミトリと同様、格闘ゲームのキャラクターとしては「初心者でも扱いやすいキャラクター」をコンセプトに作られている。そのため飛び道具、対空技、突進技、コマンド投げと、「波動拳」「昇竜拳」「竜巻旋風脚」の格闘ゲーム三種の神器がそろった性能になっており、比較的扱いやすい。
…ところが、ゲージを消費して出す超必殺技になると話が別となる。これまでの格闘ゲームでは見られなかった、特定のボタンを5個ほど素早く連続で押して入力することで出る必殺技が彼女には搭載されている。コマンド入力の複雑さから、多くのゲーセン利用者がストレスを爆発させて台蹴りしたという逸話は有名である。その中でも特に名が知られているのが「ダークネスイリュージョン」という、モリガンが分身して二人で相手をボコボコにするというものである。妖艶なお姉さん二人から挟み撃ちにされてなぶり殺しにされるというマゾヒストにとってはこの上なくうらやましい技であり、それを知っているのかモリガンも技を決める時に「気持ち良いでしょう」と言ってくれる。はい、気持ち良いです。我々の業界では御褒美です。
なお、この「ダークネスイリュージョン」は、『ヴァンパイア』稼動の少し後に稼動した『スーパーストリートファイター2X』に登場した新キャラクター豪鬼の技「瞬獄殺」にコマンド入力法がパクられている。しかも、綺麗なお姉さんに二人がかりでボコボコにされるうらやましい「ダークネスイリュージョン」と異なり、むさくるしいオッサンにとてもお見せできないようなやり方で[ 検閲により削除 ]されるという、ノンケにとっては地獄のような技である。今でこそ、この「瞬獄殺」の方が有名になってしまったが、元はといえばモリガンの方が先駆者なのである。