#author("2018-04-09T20:17:08+09:00","","") #author("2018-05-01T19:24:53+09:00","","") [[ニュース]] *イラク日報[[隠蔽]] 「本当にないのか」[[稲田朋美]]に滲む背徳感 [#f36ef789] https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/226/806/4248f37632016cad10e7114d05733be120180409120923777_262_262.jpg 「イラクの日報は本当にないのか」――。どこが「再探索の指示」なのか。[[自衛隊]]のイラク派遣部隊の日報[[隠蔽]]問題で 2018年4月7日、[[防衛省]]が2017年2月22日の稲田朋美の日報の「探索指示」の内容を明かしたが、直接的な探索の指示はなく、冒頭の通り口頭で疑問を投げかける程度だ。 国会答弁の打ち合わせの際、この発言を聞いた統合幕僚監部の辰己昌良も、部下に統幕と陸空の幕僚監部の部隊運用系の3つの担当部署だけにメールを送らせただけ。[[防衛省]]・[[自衛隊]]全体に伝達しなかった。メールの文言で[[稲田朋美]]発言は「指示」ではなく、「指摘」と記されていた。 「メールの内容も問題です。〈探索いただき(日報が)無いことを確認いただいた組織・部署名をご教示いただけますでしょうか〉と、日報がないことを改めて確認するのみ。組織を挙げて探し直す気などみじんもありません。この2日前の国会質疑で[[稲田朋美]]は『(日報は)残っていないと確認した』と答弁。そのツジツマ合わせに、必ず『ない』と報告するよう半ば強要しているようにも読めます」(日報[[隠蔽]]を追及するジャーナリスト・布施祐仁) 今頃になって辰己は[[稲田朋美]]発言を根拠に「再探索の指示を受けたと認識した」と言い出しているが、どう考えてもムリがある。日報を探せと指示したのに現場がしっかり応じず、見つかっても隠し続けた――と[[隠蔽]]の全責任を現場に押しつけ、逃げ切りを図ろうとする政権側への[[忖度]]と受け取られても仕方ない。 **何が何でも「ない」ことに [#aa5559a8] しかも、辰己には“前科”がある。2017年1月、南スーダンPKOの日報が「廃棄した」と説明していた陸自内にも残っていたことが判明。これを受け、当時の黒江哲郎ら[[防衛省]]の最高幹部による緊急会議が2017年2月15、16両日に開かれた。「隊員個人が収集していたデータで、公文書にはあたらない」と屁理屈を付け、「対外的に公表する必要はない」と決めたこの席に辰己も参加していたのだ。 「2017年3月に日報[[隠蔽]]が報じられて以降、緊急会議での[[隠蔽]]方針決定を当時防衛相の[[稲田朋美]]が了承したのかも焦点となりました。[[隠蔽]]を巡る特別防衛監察は、幹部から[[稲田朋美]]に対し『陸自における日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できない』と玉虫色の結果でしたが、会議に先立つ2月13日に大臣室で日報発覚を受けた幹部らとの協議の際、[[稲田朋美]]が『明日(国会で)なんて答えよう』と語ったとされる事務方のメモまで残されていた。ホンの数日前に日報[[隠蔽]]を決めた[[防衛省]]の上層部にとって、いったん『ない』と答弁したイラク日報も、何が何でも『ない』ことにしたかったに違いありません」(布施祐仁) 「2017年3月に日報[[隠蔽]]が報じられて以降、緊急会議での[[隠蔽]]方針決定を当時防衛相の[[稲田朋美]]が了承したのかも焦点となりました。[[隠蔽]]を巡る特別防衛監察は、幹部から[[稲田朋美]]に対し『陸自における日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できない』と玉虫色の結果でしたが、[[会議]]に先立つ2月13日に大臣室で日報発覚を受けた幹部らとの協議の際、[[稲田朋美]]が『明日(国会で)なんて答えよう』と語ったとされる事務方のメモまで残されていた。ホンの数日前に日報[[隠蔽]]を決めた[[防衛省]]の上層部にとって、いったん『ない』と答弁したイラク日報も、何が何でも『ない』ことにしたかったに違いありません」(布施祐仁) 数日前に別の日報を隠した後ろめたさから、[[稲田朋美]]はイラク日報も「本当にないのか?」と疑心暗鬼に駆られたのではないか。再び国会に招致して洗いざらい説明させるべきだ。