#author("2018-04-10T13:09:20+09:00","","")

#author("2018-05-04T13:51:20+09:00","","")

[[ニュース]]

*廃棄したはずの公文書が次々…背景に[[佐川宣寿]]の悲惨な姿 [#w2ea293c]
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[[防衛省]]で、なかったはずの文書が次々と見つかり、驚きのニュースとして大きく報じられた。しかし、[[官僚]]を31年やっていた私にとっては、こんなことは驚きでも何でもない。どういうことか。

「優秀なはずの[[官僚]]がなぜ?」というフレーズがよく使われる。[[財務省]]や[[経産省]]などの幹部クラスの9割近くは東大卒だが、それは彼らが優秀だということを意味しない。意味しているのは、彼らが大学に入る時に、テストの成績が良かったというだけである。

さほど能力のない[[人間]]が東大に入るためには、過去問を解く受験勉強が必要だ。多くの[[官僚]]はその点では優秀だった。そのDNAは役所に入っても消えない。課題を与えられると、[[官僚]]は過去の資料探しから始める。それを並べて分析し、コピペしながら答えを作るのだ。

[[厚労省]]で地下の倉庫から捏造データの原票が見つかったというが、まさに若手[[官僚]]の大事な作業は、地下の倉庫を漁って、仕事に関係しそうな資料を探し出してくることだ。過去の資料がないと、「創造力」がない彼らはお手上げとなる。命綱である資料は保存するのが彼らの常識なのだ。

では、役所が「文書は廃棄した」というのはどういうことか。そこには2つのケースがある。将来的にも絶対に役に立たない、無意味な文書であれば、本当に廃棄される。それなら、国民にとっても大きな問題はない。

では、役所が「文書は廃棄した」というのはどういうことか。そこには2つのケースがある。将来的にも絶対に役に立たない、無意味な文書であれば、本当に廃棄される。それなら、[[国民]]にとっても大きな問題はない。


しかし、もうひとつ別のケースがある。それは、「情報公開の対象となる行政文書としては存在しないことにする」というケースだ。その場合、文書は、個人メモとして、個人所有のUSBメモリーなどで保存する。この場合、国民や[[国会]]から文書を出せと言われると、「廃棄したのでありません」という答えが返ってくる。一方、上司が、「あの時の資料見つけてくれるかな」というと、必ず、誰かが、「ありました」と言って出してくるのである。

しかし、もうひとつ別のケースがある。それは、「情報公開の対象となる行政文書としては存在しないことにする」というケースだ。その場合、文書は、個人メモとして、個人所有のUSBメモリーなどで保存する。この場合、[[国民]]や[[国会]]から文書を出せと言われると、「廃棄したのでありません」という答えが返ってくる。一方、上司が、「あの時の資料見つけてくれるかな」というと、必ず、誰かが、「ありました」と言って出してくるのである。


では、今、「廃棄したことにした」文書が続々と出てきたのはなぜか。

ひとつの原因としてあげられるのが、[[佐川宣寿]]の悲惨な姿だ。決裁文書を改ざんしてまで[[安倍晋三]]政権を擁護した[[佐川宣寿]]の末路を見て恐怖感を覚えた[[官僚]]が、要求された資料を[[隠蔽]]するリスクをとらなくなってしまったという可能性がある。[[安倍晋三]]は、[[安倍昭恵]]だけでなく[[佐川宣寿]]も徹底的に守ればこうはなっていなかったかもしれないが、もう後の祭り。「廃棄文書発見」という「事件」は今後も続くと考えた方がよさそうだ。

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