#author("2018-05-04T14:59:10+09:00","","") #author("2018-05-10T13:28:31+09:00","","") [[ニュース]] *文民が“影の主犯”だろう 破廉恥政権が“被害者ヅラ”の驚愕 [#v9004fb5] https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/226/643/00be63ff00aaa3ae49bb6d99ed4c0a5320180406130947728_262_262.jpg それは、われわれ[[国民]]の側のセリフだと言いたくなる。 「非常に驚きと同時に怒りを禁じ得ない」――。 2018年4月5日、[[稲田朋美]]はイラク日報問題について、こう言って[[防衛省]]を批判してみせた。 [[防衛省]]が「存在しない」と繰り返していた陸上[[自衛隊]]のイラク派遣の日報が、実際には存在していたことが 2018年4月2日に発覚。この時点では、文書が「見つかった」のは2018年1月とされていた。 [[稲田朋美]]は2018年4月3日、記者団に対して「南スーダンの反省のもとで、しっかり文書管理をするということで、今回徹底的に捜索した結果、見つかった」と、自身の辞任のきっかけになった南スーダンPKOの日報問題が再発防止につながったかのように話していたものだ。 ところが、 2018年4月4日になって、実は1年以上も前に見つかっていたと[[小野寺五典]]が発表。すると、冒頭の発言が出た。[[稲田朋美]]は日報発見当時の責任者なのである。よくも、こんな他人事みたいな態度を取れるものだ。&size(20){''その被害者ヅラにこそ、驚きと怒りを禁じ得ない。''}; 2017年2月20日の衆院予算委で、イラク日報の存在の有無を聞かれた[[稲田朋美]]は、「確認をいたしましたが、見つけることはできませんでした」と答弁。その 2018年3月に問題の日報が陸自研究本部(現・教育訓練研究本部)で発見されていた。 「当時、[[稲田朋美]]には報告されていなかったというが、そうやって日報の存在が[[隠蔽]]されたのは、国会答弁に難が目立った[[稲田朋美]]に対する[[忖度]]か、モリカケ問題を抱えていた官邸への配慮としか考えられません」(政治評論家・本澤二郎) **[[政治家]]は責任を取らず現場に押し付け [#pdb2ecaf] 2018年4月5日の参院外交防衛委でも、イラクでの日報が、発見から1年以上も大臣に報告されなかった問題が「シビリアンコントロールが利いていないのではないか」と追及された。[[小野寺五典]]は、「シビリアンコントロールが機能していなければ、おそらくまだ公表されていなかった」と苦しい言い訳をしていたが、そんな[[子供]]だましは通用しない。 「[[小野寺五典]]も[[稲田朋美]]も、日報が見つかったことをまるで自分の功績のように言ってみたり、『自分は知らなかった』と[[防衛省]]の責任にしたりしていますが、知らなかったこと自体が問題なのです。役所のトップとして、少なくとも監督責任がある。[[財務省]]や[[厚労省]]などで文書の[[改ざん]]や[[隠蔽]]、捏造が行われていたことが次々と明らかになっていますが、[[政治家]]は『知らなかった』と言って、現場に責任を押し付けるシナリオが定着している。イラク日報問題も、[[森友問題]]の公文書[[改ざん]]も構図は同じです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊) 2017年2月の「イラク日報は存在しない」という[[稲田朋美]]の答弁に合わせる形で、日報の存在が隠されたという意味でも、[[安倍晋三]]や理財局長の答弁に合わせて文書が[[改ざん]]された[[森友問題]]と構図が酷似している。森友の文書[[改ざん]]は「理財局内で行ったこと」にされ、政権側は、[[防衛省]]の日報[[隠蔽]]も「現場の暴走」という形に持っていこうとしている。それが本当なら、文民統制が機能していないことになるが、むしろ実態は、政権の統制が利きすぎていることの表れではないのか。 2017年2月の「[[イラク]]日報は存在しない」という[[稲田朋美]]の答弁に合わせる形で、日報の存在が隠されたという意味でも、[[安倍晋三]]や理財局長の答弁に合わせて文書が[[改ざん]]された[[森友問題]]と構図が酷似している。森友の文書[[改ざん]]は「理財局内で行ったこと」にされ、政権側は、[[防衛省]]の日報[[隠蔽]]も「現場の[[暴走]]」という形に持っていこうとしている。それが本当なら、文民統制が機能していないことになるが、むしろ実態は、政権の統制が利きすぎていることの表れではないのか。 **5年間の強権政治が霞ヶ関の退廃と腐敗を招いた [#j05ac579] https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/226/643/c4d7bc8d4dfc222c70d97cfda9d6f5f120180406130947802_262_262.jpg 「本来なら、[[改ざん]]や[[隠蔽]]を現場が進んでやるはずがありません。[[安倍晋三]]政権が権力を官邸に集中させたことが、[[霞が関]]の役人システムの退廃と腐敗を招いた。ゴマをする連中は引き立て、ちょっとでも反抗すると徹底的に干す。[[自民党]]若手議員の安倍親衛隊は戦前の特高警察のようになり、[[文科省]]の[[前川喜平]]らは退官しても監視されるありさまです。 そういう強権政治が5年間も続いた結果、官邸の顔色をうかがう[[官僚]]ばかりになり、官邸にとって都合の悪いものは[[隠蔽]]や[[改ざん]]する悪習がはびこる国になってしまった。 [[防衛省]]が当初、南スーダンPKOの日報を隠したのも、『戦闘』と書かれていることが明らかになると、[[安倍晋三]]政権がもくろんでいた駆け付け警護などの新任務付与が難しくなると考えたからでしょう。そういう意味では、圧力にせよ忖度にせよ、官邸と[[霞が関]]が、つるんで悪事を働いてきたことに変わりはありません。そして悪事がバレると、[[政治家]]は官庁に、官庁のトップは現場に、現場責任者は部下に押し付けて、自分は逃げ切りをはかる負の連鎖が起きている。こんな情けない行政にしてしまった全責任は当然、行政府トップの[[安倍晋三]]にあります」(政治評論家・森田実) 文民統制が壊れたのではなく、“陰の主犯”は文民ということだ。[[隠蔽]]や[[改ざん]]で誰が救われたか、誰が得をしたのかを見れば、よく分かる。どれも結果として、政権の野望実現と延命に寄与してきたからだ。 もっとも、南スーダン日報問題で、[[稲田朋美]]とともに辞任に追い込まれた黒江は今、国家安全保障局の参与を務めている。政権を守るために文書を[[隠蔽]]した論功行賞ということか。証人喚問で何も語らず、体を張って政権を守った[[佐川宣寿]]も、そのうち要職をあてがわれるのではないか。 **2017年の総選挙もインチキで無効だ [#d7d75e46] 「公文書問題では与党議員も『だまされた』と被害者ヅラをし、役所を非難していますが、ここまで有権者を欺いた元凶は何なのか。国家の根幹が揺らいでいるのです。こういう事態を招いた[[安倍晋三]]政権には、政権担当能力がないということですよ。[[自民党]]は自浄作用を働かせる必要がある。もはや大臣のクビをスゲ替えて済む話ではない。トップが腐っているのだから、内閣総辞職してリセットしなければ、[[日本]]は立ち直れません。 [[森友問題]]でも、[[財務省]]が最初から[[改ざん]]前の決裁文書を[[国会]]に提出していれば、2017年10月の総選挙の結果は違っていたかもしれない。[[国民]]に真実が知らされないまま、強行された総選挙なんて無効でしょう。 [[政府]]のやることが何ひとつ信用できないなんて、こんな悲惨な[[国]]はないですよ。それでも現政権を守る[[自民党]]や[[国民]]なら、国際社会と後世の[[国民]]から[[バカ]]にされるだけです。[[安倍晋三]]の悲願は、初めて憲法を改正した首相として歴史に名を残すことだといわれますが、その目的は、別の形で達成されるでしょう。[[日本]]をおかしくした&size(20){''戦後最低最悪の首相として、歴史に名を刻む''};のは間違いありません」(山田厚俊) [[安倍晋三]]は 2018年4月4日、[[国家公務員]]合同初任研修の開講式で「[[国民]]の信頼を得て負託に応えるべく、高い倫理観の下、細心の心持ちで仕事に臨んでほしい」と訓示していた。まったく、高い倫理観なんて&size(20){''「オマエが言うな!」''};ではないか。 あちこちの役所で同じような不祥事が次々と起きているということは、各省庁ではなく、政権の体質の問題なのだ。政治の私物化で[[民主主義]]を冒涜し、国家の統治機構を破壊した破廉恥政権が、今なお政権にしがみつこうなんて、フザケるにも程がある。即刻、退場しか選択肢はないはずだ。