#author("2018-05-17T11:56:53+09:00","","") #author("2018-05-17T12:57:16+09:00","","") [[Dictionary]] *核爆弾 [#o999386e] 核爆弾(かくばくだん、nuclear bomb)とは、核分裂や核融合の連鎖反応を利用した爆弾であり、[[核弾頭]]([[核兵器]])の一種。 **概要 [#fdb11114] [[原子爆弾]]や[[水素爆弾]](3F爆弾)、中性子爆弾等がこのカテゴリに含まれる。 特に、航空機に搭載する投下型の爆弾(自由落下爆弾)のことを指す。 出現当初は命中精度の悪さを威力の大きさでカバーする戦術兵器として大量に生産されたが、現在は戦術核はほとんど姿を消している。 **核爆弾の例 [#fd9ea211] -1.Mk-1「Little Boy(リトルボーイ)」&br;重量4.4tのガンバレル方式原爆。ウラン235を使用。ウラン235は非常に貴重なため、試験を行わずにそのまま実戦に使用された。リトルボーイでは50kgのウラン235が使用されたが、そのうちの1kgしか核分裂反応を起こさなかった。それでもTNT換算で15ktの出力を発生させた。 -2.Mk-2「Thin Man(細身の男)」&br;ウランではなくプルトニウムを使用したガンバレル型[[原子爆弾]]。プルトニウムが過早爆発を起こしてしまうため、開発には成功しなかった。 &br;3.Mk-3「Fat Man(でぶ)」&br;プルトニウム239を使用したインプロージョン型原爆。重量は4670kgもあるが、そのうちプルトニウムのコアは6.2kg。1945年に長崎で使用された。出力はTNT換算で22ktだったといわれる。 -4.B57&br;重量500ポンド(227kg)、威力は5~20キロトン。空中/地表爆発の他、水中爆発も可能なので対潜爆弾としても使用できる。F-4、F-16やP-3にも搭載可能だった。退役済。 -5.B61&br;現在も保有されている核爆弾。重量380kg、威力は必要に応じて変更可能。[[米軍]]が使用しているほとんどの戦闘機が搭載できる。 -6.ブルーピーコック&br;東西冷戦期にイギリスが開発していた地下埋没式の核爆弾。「電子部品の保温のために、生きているにわとりを内蔵する」、「使用すると同盟国(西ドイツ)の国土を吹き飛ばす」、といった斬新な特徴を持つ。配備は中止された。 -6.ブルーピーコック&br;東西冷戦期に[[イギリス]]が開発していた地下埋没式の核爆弾。「電子部品の保温のために、生きているにわとりを内蔵する」、「使用すると同盟国(西ドイツ)の国土を吹き飛ばす」、といった斬新な特徴を持つ。配備は中止された。 **関連項目 [#y57f6a1d] -軍事 / 科学 / [[戦争]] -軍事関連項目一覧 -[[核兵器]] / [[核弾頭]] -[[原子爆弾]](原爆) / [[水素爆弾]](水爆) / 中性子爆弾