#author("2018-05-23T11:04:52+09:00","","") #author("2018-05-23T11:09:20+09:00","","") [[Dictionary]] *焼肉 [#u9866b36] 焼肉(焼き肉、やきにく)とは、肉を焼いた料理の総称である。また以下の意味でも使われる。 肉や野菜を鉄板や焼網などで焼く料理方法 CENTER:http://dic.nicovideo.jp/oekaki/73285.png **概要 [#xfa826eb] 焼き肉は肉を焼いた食べ物である。火にかけられた金網や鉄板を一人から数人で囲み、食材を焼いて食べるのが定番とされるが、既に調理済みのものを皿の上に盛り付けられ供される事もある。焼肉定食などがそれにあたる。 [[牛肉]]や鶏肉、[[豚肉]]などを主に使う。広義の焼肉であるジンギスカンはラム(羊肉)が用いられる。 [[牛肉]]や[[鶏肉]]、[[豚肉]]などを主に使う。広義の焼肉であるジンギスカンはラム(羊肉)が用いられる。 食す部位は様々で、タンやカルビなどいろんな部位の肉が金網の上に供される。 文字通り肉だけを焼くのではなく野菜や海鮮類、時にはおにぎりも焼いたりする。 味付けにも種類がある。 焼く前に下味は勿論付けるのだが、焼いた後に着けダレを用いるものと下味のみで食すものがある。 着けダレは、[[醤油]]などをベースとし柑橘類の果汁や香辛料など使ったタレや、レモンあるいはすだち等の柑橘類の果汁が用いられる。 下味のみで食す場合は、タン塩を代表とした塩、胡椒、刻んだ薬味ネギや、ホルモン焼きのように味の濃いタレに漬け込んだものがある。 供される焼肉用の肉によっては美味いとされる焼き方もあり、両面を焼き切るもの、片面のみを焼き切るもの、両面を炙る程度に焼くものなどがある。 焼肉の現場は、談話はもちろん熱気と食欲もが入り混じり、また箸が切り結ぶかの如く乱れ入る。成人同士のグループであれば下戸でない限り片手にはビールの入ったタンブラーを持っているだろう。よって金網に載せられた肉の全てが最適の状態で食される可能性は限りなく低い。 焼き過ぎの憂き目に遭う肉も少なからず発生し、更に不運な肉は完全に炭化、網を抜け落ちて業火に身を投じる。 これを憂う者の中から、焼肉奉行として切り盛りする者が時として現れる。 焼肉奉行は、多くの場合において熱気を厭わず肉の世話をかいがいしく行うので、感謝とまではいかなくとも泳がせておけば皆が幸せになれる。しかし、間違ったやり方で下手を打つ奉行や、[[自分]]の取り皿に多くを供する悪徳奉行などもいる。金網を囲った食事会は、全員が気持ちよく楽しめねばならない。 なお、焼肉の本場と言えば[[日本]]のお隣[[韓国]]が有名である。[[キムチ]]、カクテキ、コチュジャン、ビビンバ、ユッケなどサイドメニューも人気である。[[日本]]の焼肉屋で出されるクッパ(スープかけごはん)は[[韓国]]では独立したサイドメニューでない等様々な点が異なっているので焼肉好きな人は比較してみるといいかもしれない。 美味しい食べ物に国境は無い。 [[NHK]]が2007年に行った「[[日本人]]の好きな料理ランキング」という世論調査によれば、焼肉は6番に位置しており、同じく[[NHK]]が2010年に行った「日韓市民意識調査」では[[日本人]]の好きな[[韓国]]料理で焼肉が一位となっている。 **焼肉店の歴史 [#jda4f613] 焼肉店は戦後に在日[[朝鮮人]]が生み出したとする宮塚利雄説と、1930年代にはすでに大阪に渡ってきた[[朝鮮人]]によって焼肉店の原形が形成されたとする佐々木道雄説に分かれている。 現在につながる焼肉店の元祖は1946年に東京で開業した明月館と、同年に東京で開業し、翌年に大阪に移転した食道園である(創業者はいずれも在日[[朝鮮人]])。有名な高級焼肉店叙々苑の創業者、新井泰道は明月館で修業を積んだ後自立したことで知られる。特に食道園は無煙ロースターを初めて導入し、また肉を焼いたあとにタレにつけて食べるスタイルを生み出した。[[韓国]]・朝鮮料理をルーツとし、在日[[朝鮮人]]が[[日本]]の料理文化に適合させながら発展させたものが今日の[[日本]]における焼肉である。無煙ロースターや「つけダレ文化」は今や[[韓国]]に逆輸入されている。 今日、焼肉と一般的に理解されている料理は -(1)おかずの一品としてではなく、肉を主体に食べる料理である。 -(2)複数の人がコンロを囲んで焼き、歓談しながら食べる形式を持つ。 -(3)店舗料理として発達した。 -(4)[[朝鮮]]の焼肉料理に起源がある。 これらの特徴を全て備えているものと定義されている。 **焼肉の呼称 [#i91f5eb7] 本来[[日本語]]の「焼肉」とは、動物の肉を焼いた料理全般に使われていた単語である。現代でも「焼いた肉」のことを「焼肉」と表現することがあるが、鉄板や金網で焼く調理方法を「焼肉」と呼ぶようになってからこちらの表現は使用する事は少なくなった。 皿にある白地鳥(しろちどり)、――そうそう、あの焼き肉じゃ。―― 大正15年 芥川龍之介 俊寛 現在につながる焼肉店の名称は在日[[韓国]]・[[朝鮮人]]によって生み出された。店名に「[[韓国]]」・「[[朝鮮]]」の名称どちらを使うかで南北対立があったため、[[韓国]]・朝鮮料理プルコギの[[日本語]]訳である「焼肉」を名称とすることでたがいに妥協した。 焼肉とバーベキュー 焼肉の仲間にバーベキューがある。バーベキューとは西洋の肉を焼く料理ではあるが、焼肉とハッキリと定義を分けられているとは言いがたくあやふやになっている部分も多い。一つ大きな違いがあるとするとすればバーベキューは[[普通]]野外で行うという点である。 [[日本人]]はバーベキューを箸を使って食べる場合も多いので、焼き肉と食べ方が混同しやすい。 **関連項目 [#p3aec0ef] -料理の一覧 -焼肉奉行 -焼肉定食 -バーベキュー -肉料理 -韓国料理 (ただし上記「焼肉店の[[歴史]]」の通り、現在の形態の焼肉は純粋な韓国料理と言うわけではない) -カルビ -ホルモン -肉 --[[牛肉]] --[[とり肉]] --[[豚肉]] -一人焼肉 -Re焼肉day -うおォン