#author("2018-04-12T09:11:31+09:00","","")

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*直接的な[[改ざん]]指示はせず 官邸は[[忖度]]承知でシグナル発信 [#ief60ae7]

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[[霞が関]]の各省庁は、事務次官を頂点とする階層社会だ。その階層の中では、年功序列が非常にはっきりしていて、「1年違えば虫けら同然」という言葉がそれを表している。



この階層社会を維持する上で、最も重要なのは人事と[[天下り]]の差配だ。人事権は、形式上は大臣にあるが、実際には事務次官がこれを行使してきた。しかし、最近は、官邸が幹部人事に介入するようになった。



実は、これで最も困っているのは事務次官だという説がある。なぜなら、これまでは、自分が絶対権力者だったが、今は、下手をすると、自分に逆らっても、官邸と仲良くやっていれば出世できるという状況になり、次官の求心力が衰えることになりかねないからだ。他方、次官自身が、[[安倍晋三]]から信頼されているということを見せれば、今まで以上に求心力が増す。そこで、各省次官は、必死になって[[安倍晋三]]のご機嫌取りに励んでいる。



こういう事態を見れば、現場の課長クラスまでが、[[安倍晋三]]の意向を[[忖度]]するようになる。官邸はそういう構造を知り尽くした上で、[[官僚]]たちが[[忖度]]しやすいように、自らの意向をわかりやすく示しているように見える。



例えば、[[安倍晋三]]が国会で「[[私>安倍晋三]]や[[妻>安倍昭恵]]が関わっていたら、議員も辞める」という趣旨の発言をしたのは、「[[安倍昭恵]]の件を表に出すなよ」という意思表示だったともとれる。[[加計学園問題]]で、[[安倍晋三]]の「ご意向文書」の存在が問題となった時に、[[菅義偉]]が、当初「怪文書」扱いしたのも、同じ趣旨だった可能性が高い。



役所では、幹部の責任を追及されかねない難しい問題が生じた時、通常のルールを巧妙に逸脱しつつも、何とか責任を回避する方法を考える役人が上司に重用される。こういう時、上司は部下に対して、「君もワルだなあ」と言って褒める。これは、ある種最高の褒め言葉である。



官邸の「ワル」[[官僚]]たちは、[[安倍晋三]]政権に対して、最高の悪知恵を提供しながら、各省庁の幹部にも「ワル」になることを求める。「局長のこと、[[安倍晋三]]はすごく信頼してますよ。うまく処理してあげてください」と優しくお願いするか、「こっちに相談されても困るんだよな。自分の責任で処理してよ。[[安倍晋三]]に迷惑かけたらただじゃ済まないからね」と恫喝するかは別にして、直接的に、[[隠蔽]]や[[改ざん]]を指示することはない。



しかし、言われた[[官僚]]は、[[隠蔽]]でも[[改ざん]]でも、必死になって[[安倍晋三]]擁護のために動くことを官邸[[官僚]]はよく知っているはずだ。


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