#author("2018-05-16T10:46:33+09:00","","") #author("2018-05-16T11:57:08+09:00","","") [[ニュース]] *[[習近平]]が号令 新記念日「中国品牌日」で仕掛ける世界攻勢 [#m2401b60] https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/229/094/d9d8d7216bb5467e6ea437526b44b92420180515133723335_262_262.jpg 剛腕強引でなる[[習近平]]が、2018年5月10日を新たな[[中国]]の記念日に定めた。「中国品牌日」(チャイニーズブランドデー)。[[中国]]ブランドを、一気呵成に国内外に広めていこうという日だ。 何じゃそれは?と笑うなかれ。鄧小平が改革開放政策を始めてから40年。昨今の[[中国]]ブランドの伸びは目覚ましいのだ。例えば、いまや現代人の生活の中心になっている[[スマホ]]の2017年第4四半期の世界シェアは、1位[[Apple]] 19.1%、2位[[サムスン]] 18.2%、3位ファーウェイ(華為)10.6%、4位OPPO 7.2%、5位シャオミ(小米)5.5%、6位vivo 5.5%、その他32.8%である(香港カウンターポイント調べ)。 何じゃそれは?と笑うなかれ。鄧小平が改革開放政策を始めてから40年。昨今の[[中国]]ブランドの伸びは目覚ましいのだ。例えば、いまや現代人の生活の中心になっている[[スマホ]]の2017年第4四半期の世界シェアは、1位[[Apple]] 19.1%、2位[[サムスン電子]] 18.2%、3位ファーウェイ(華為)10.6%、4位OPPO 7.2%、5位シャオミ(小米)5.5%、6位vivo 5.5%、その他32.8%である(香港カウンターポイント調べ)。 [[ソニー]]以下、[[日本]]メーカーはすべて「その他」扱いになっているのに対し、[[中国]]ブランドは3位から6位を独占しているのだ。業界では、次世代の5Gが本格的に登場する2019年には、ファーウェイが世界を席巻するという声が上がっている。 次世代の自動車の主流になる電気自動車(EV)の分野でも、2017年の車種別売り上げ台数トップは7万8079台を売った北京汽車のECシリーズ。トップ20のうち、9車種を[[中国]]メーカーが占めている。日本車はプリウス、リーフ、アウトランダーの3車種のみだ(EVセールス調べ)。[[中国]]は[[世界]]のEV保有台数の約4割を占めている。 2017年、累積導入量で[[原子力発電]]を抜いた太陽光発電(PV)の分野でも、モジュール出荷量ベスト10のうち、何と9社が[[中国]]メーカーだ(PVテク調べ)。昨年の[[中国]]の導入量は50ギガワットを超え、2位の[[米国]]の4倍の規模を誇っている。 私が今年回った北京と深センの日系メーカーの総経理(社長)たちからは、こんな怨嗟の声が聞かれた。 「2017年あたりから、日系メーカーに勤める[[中国人]]のベテラン社員を、[[中国]]メーカーが引き抜くケースが相次いでいる。現行の給与に3割積まれれば転職するといわれる[[中国]]社会にあって、[[中国]]メーカーが提示するのは日系メーカーの年俸の3倍から5倍!これではどんな優秀な[[中国人]]社員も引き抜かれてしまう」 まさに日系メーカーの「骨抜き」による[[中国]]ブランド確立が進行中なのである。