#author("2018-05-01T12:23:30+09:00","","")
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[[Dictionary]]

*逝面 [#bd7e1d9a]
逝面(いけめん)とは、「思わず逝ってしまうような面(顔立ち)」という意味の、[[日本語]]の熟語である。現代においては、片仮名で「イケメン」と表記されることが多い。 

**概説 [#tca2275f]
現代では外来語と間違えられることもある「逝面」であるが、これは[[日本]]に元々ある熟語である。この熟語での「逝く」(いく)とは「[[死]]」の意味ではなく、[[性的な絶頂に達する>orgasm]]という意味の“逝く”であり、「逝」という文字が常用漢字に含まれていないことから、現代においては片仮名で「イク」と表記される場合が多い。このため、「逝面」も一般的には「イケメン」として片仮名で表記される。 

では、この「逝面」、即ち“(見ただけで)思わず[[性的な絶頂に達してしまう>orgasm]]ような顔立ち”とは、どのようなものだろうか。 


本記事の執筆者は[[男性]]であるが、相当な時間を費やしての思考実験を行っても、このような顔立ちがどのようなものであるか見出すことはできなかった。“カッコイイ”とか“端正な”とか、あるいは“[[女性]]にモテそうな”といった顔立ちは想像し得るが、しかし、どのような人相であっても“(見ただけで)思わず[[性的な絶頂に達してしまう>orgasm]]”とは考え難い。 

「逝面」とは[[女性]]から[[男性]]に対する形容であるから、逆に[[男性]]の立場から“(見ただけで)思わず[[性的な絶頂に達してしまう>orgasm]]顔立ちの[[女性]]”を想像して、間接的に「逝面」を推定することも考えてみた。しかし、性欲をそそられたり、あるいは[[自分]]の意思に因らずに[[男性器>penis]]が[[勃起]]してしまうような顔立ちの[[女性]]は想像し得ても、見ただけで[[性的な絶頂に達する>orgasm]]ような顔立ちの[[女性]]というのは、どうしても思いつかない。 

仕方なく、執筆者は、現役[[女子高生]]の[[妹]]に、「逝面」とはどのような概念であるかを訊いてみることにした。以下は、執筆者が[[妹]]に頼んで書いて貰った「逝面」の定義である。 

|BGCOLOR(whitesmoke):「イケメン」(逝面)とは、“思わず[[イってしまう>orgasm]]ような顔立ち”の[[男性]]のことですが、[[女性]]にとっては、これは“想像上の存在”でしかありません。&br;例えば、[[女性]]が「イケメンの彼氏が欲しい」という表現をした場合、それは「白馬の王子様がいつか迎えに来てくれる」とか、「ドラマみたいな素敵な出会いがしたい」といったようなものと同じで、私たちのような夢見がちな世代が抱く「理想の未来」とか「理想の[[男性]]」などの願望を表した、ただそれだけのものなのです。&br;[[女性]]から見て、思わず「このひとと[[セックス]]したい!」と感じてしまうような[[男性]]は確かに存在しますが、しかしそれは「逝面」とは呼びません。だって、顔を見ただけで[[イっちゃう>orgasm]]んだったら、[[セックス]]する必要が無いですよね? それに、もしもそんな[[男性]]が実在するんだったら、[[イった>orgasm]]まま身動きできなくなった[[女性]]が、道端にたくさん転がっていそうじゃないですか? |

――と、いうわけで、どうやら「逝面」とは、実在しないものなのだそうだ。 

**「但し逝面に限る」 [#xe4ca52b]
近年[[インターネット]]上で多く用いられている「但し逝面に限る」という慣用句がある。主に[[女性]]から[[男性]]に対して、何らかの条件や評価などを提示する際に、但し書きの形で文末に付されることによって用いられている。 

この慣用句は、その定義から、「基本的に[[男性]]はNGだけど、もしも見ただけで私たちが[[逝ってしまう>orgasm]]ような素晴らしい[[男性]]の方がいらっしゃるならば、その方だけはOKですよ」という表現に書き換えることができる。 

しかし、上述のように「逝面」とは想像上の存在であり、そのような[[男性]]は現実[[世界]]には存在しない。つまり、「ただし逝面に限る」とは、実質的には「すべての[[男性]]は本項の適用から除外される」あるいは「すべての[[男性]]について本項の適用は認められない」といった表現と同義なのである。 

「ただし逝面に限る」は、一見すると例外規定であるように見えて、実は、「すべての[[男性]]を除外する」ことの婉曲表現でしかないのだ。まさに、[[男性]]にとってのこの世の不条理さや理不尽さが、凝縮されたものであると言えよう。 

この記事をお読みの[[男性]]の方々は、もし「ただし逝面に限る」という表記を見ても、[[自分]]が「逝面」に該当するかどうかを考えてはいけない。「逝面」は実在しないのだから、当然、「[[自分]]が逝面である」なんてことは有り得ない。どうか、自惚れにより、[[女性]]によって張られた罠に引っ掛かることの無いよう、充分注意してほしい。 

**脚注 [#re003705]
-三省堂『新明解国語辞典』第6版(2005年、ISBN 4-385-13133-3)より。 

**関連項目 [#o37d8958]
-[[イケメン]]
-ただしイケメンに限る
-イケメンですね
-[[ただしイケメンに限る]]
-[[イケメン無罪]]
-[[イケメンですね]]
-[[不細工に人権なし]]



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