#author("2018-04-29T13:58:30+09:00","","")
[[ニュース]]

*歴史家も「戦前と酷似」と指摘 一強独裁政権の末期症状 [#fc2cbf7c]
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森友学園の[[籠池泰典]]夫妻の[[逮捕]]から、間もなく9カ月。疑惑のど真ん中にいる[[安倍晋三]]夫人の[[安倍昭恵]]は、先週末の「桜を見る会」でシレッと笑顔を振りまいていたが、2017年3月の証人喚問で[[安倍晋三]]夫妻に都合の悪い事実を“告発”した[[籠池泰典]]は妻もろとも延々と拘置所に閉じ込められている。

2018年4月14日に3万人を集めた[[安倍晋三]]政権に退陣を求める[[国会]]前デモ。動画投稿サイトでは今、この場での立教大大学院特任教授の金子勝の演説が話題だ。こう訴えた。

「[[安倍晋三]]は歴代首相の中で最も愚か。論理的に考える能力が著しく欠けている。[[バカ]]ほど恐ろしいものはない。自らを批判する者を強権で弾圧するからだ」

愚かな[[安倍晋三]]に都合の悪い人物は強権発動で口を封じる言論弾圧。こうした「反[[安倍晋三]]狩り」の被害者が[[霞が関]]には掃いて捨てるほどいる。2013年に[[内閣]]法制局長官の首を、[[安倍晋三]]の意向通り集団的自衛権の「行使容認」積極派の外務[[官僚]]にすげ替えた。常軌を逸した人事権の乱用で、官邸の逆鱗に触れた高級[[官僚]]の報復人事が繰り返された。

実際、将来の有望株が飛ばされたり、次官候補が更迭された省庁は、[[総務省]]、[[外務省]]、[[農水省]]、[[宮内庁]]など枚挙にいとまがない。

揚げ句に「[[安倍晋三]]のご意向で行政がゆがめられた」と告発した[[前川喜平]]には「[[出会い系バー]]通い」のレッテル貼りで人格攻撃の粘着質である。

政権の覚えがめでたい[[官僚]]だけが重用され、官邸に逆らった人物には[[粛清]]の嵐。5年に及ぶ強圧手法が[[官僚]]に恐怖心を植えつけ、モラルや誇りを失わせ、ゴマスリ、[[嘘]]つき、[[忖度]]まみれの“ヒラメ[[官僚]]”がのさばる惨状を招いたのだ。

その結果、この[[国]]の[[官僚]]機構は音を立てて崩れ果てた。[[加計学園問題]]を「[[安倍晋三]]案件」とする文書が発見されても、なお「記憶にない」と言い張る[[柳瀬唯夫]]らのシラ切りコメント。ないはずの日報が次々見つかる[[防衛省]]・[[自衛隊]]の[[隠蔽]]体質。ついには財務[[官僚]]が歴史を冒涜する[[公文書]][[改ざん]]の大罪に手を染め、さらには現役次官が[[セクハラ]]騒動で辞任……。もはや落ちるところまで落ちた腐敗ぶりだ。

[[改ざん]]を上から押しつけられて[[自殺]]した近畿財務局の[[男性]]職員は、「常識が壊された」と口にしたという。戦後70年以上かけて築き上げてきた[[民主主義]]の「常識」は、イカれた[[安倍晋三]]が権力を握ったたった5年間で元の木阿弥。この[[国]]の中枢は完全にぶっ壊れて焼け野原が広がっている。

**全体主義に変えたい勢力が牛耳り[[国]]を分断 [#c037cc4f]
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立正大名誉教授の金子勝(憲法)は「昭和以降の歴代政権で、これだけ人事権をバックに強権を振るったのは、自分を批判した[[官僚]]らを戦地の前線送りにした[[東條英機]][[内閣]]しか思いつきません」と語ったが、歴史と真正面に向き合ってきた[[人]]ほど、同様の思いを抱いているはずだ。

昭和史を徹底的に研究してきたノンフィクション作家の保阪正康もそのひとりだ。2018年4月21日付の[[毎日新聞]]に掲載された「[[公文書]]管理問題 [[東條英機]]軍閥[[内閣]]と同様の構図」と題するコラムで、痛烈に[[安倍晋三]]政権を批判した。

保阪は〈この[[国]]の骨格に今や大きなヒビが入っている〉要因として、
-①現[[内閣]]の強圧[[政治]]と世論誘導策
-②[[官僚]]機構の腐敗と道徳的退廃
-③行政文書管理のずさんさと歴史的無責任

―――を指摘。〈太平洋戦争の末期と終戦時の国家体制の崩壊の折に、この3点が表出していた〉として、先の大戦時における[[東條英機]][[内閣]]と[[安倍晋三]]政権の類似点をこう書きつづった。

〈([[東條英機]][[内閣]]の)独裁[[政治]]と自らの延命しか考えていない首相により国民はおびえ、沈黙し、そして面従腹背を生活上の知恵とした〉〈こと中央官庁の[[官僚]]だけを例にとると、その構図は[[東條英機]][[内閣]]当時と同様ではないかとの思いがする〉〈この構図がわかった時、前述の②と③は[[官僚]]機構そのものが[[内閣]]に屈服している結果という側面がうかがえる〉

保阪は〈[[日本]]の現在が、「2度目の歴史だ」と断言してはばからないのである〉と締めくくったが、2年前の「注目の人直撃インタビュー」でもこう語っていた。

「[[安倍晋三]]は[[国会]]の答弁でよく“[[私>安倍晋三]]が責任者ですから”と言うでしょう?あれは[[東條英機]]の言い方と同じなんですよ。[[政治]]権力の頂点にいる者が威張り散らすときの言葉で、[[東條英機]]は“俺に逆らうな”という恫喝の意味を込めてよく使いました。あんな言葉、普通の[[政治家]]は使いませんよ」

[[東條英機]]を「思想も意見もない」とコキおろしたのは、陸軍内で激しく対立した石原莞爾だが、なるほど[[東條英機]]と[[安倍晋三]]の恐ろしいまでの&size(20){''共通項は「無能」''};だけではなかった。

**[[東條英機]]を上回る主権者無視の独裁気質 [#l5ce74ee]

いや、むしろ[[安倍晋三]]やその取り巻きたちの独裁気質は[[東條英機]]以上かもしれない。前出の[[前川喜平]]は2018年4月14日の講演後の取材で行政腐敗の背景について、こう語っていた。

「全体主義に向かって[[国]]を変えていこうとする勢力があるのだと。それが[[政治]]を牛耳り、[[政治]]を牛耳ったことによって行政も牛耳る。そういう状況にあると[[私>前川喜平]]には見えます」

[[前川喜平]]が喝破した通り、[[東條英機]]に輪をかけてイカれた[[安倍晋三]]が政治を牛耳ったことで、この[[国]]は戦前と酷似した全体主義に向かいつつある。

官邸はもちろん、[[安倍晋三]]シンパの学者やジャーナリストらも[[報道]]圧力団体までつくって、[[メディア]]に目を光らせる。そして政権に批判的な[[テレビ]]コメンテーターを降板に追い込み、政権に都合の悪い報道はフェイクニュースだと騒ぎ立てる。

中立性など度外視し、教育現場にも堂々と政治介入。[[安倍晋三]]チルドレンの文教族2人は、[[文科省]]を介して[[前川喜平]]に市立中学で講演させた名古屋市教育委員会への嫌がらせを「日常業務の一環」と開き直る。そのクセ、[[安倍晋三]]親衛隊の[[忖度]][[官僚]]は「[[安倍晋三]]案件」と称して文部行政をネジ曲げ、[[安倍晋三]]の「腹心の友」の獣医学部創設を強引に進めた。

“坊主憎けりゃ袈裟まで”で国家権力を駆使して反[[安倍晋三]]派をとことん追い込む一方、「お友だち」には権力私物化で過大な恩恵を与える。まさに[[東條英機]]をも上回る独裁[[政治]]、権力の乱用ぶりではないか。敗戦を11歳で迎えた筑波大名誉教授の小林弥六はこう言った。

「[[国]]が危うい方向にカジを切る時に最も顕著に兆しが表れるのは『[[報道]]と教育』です。[[安倍晋三]]政権の[[報道]]と教育への異常な[[政治]]介入は[[東條英機]]内閣を彷彿させますが、決定的に違うのは彼らの道徳観です。

当時とは[[政治]]システムが違うとはいえ、[[天皇]]を尊崇する[[東條英機]]が明治憲法と軍閥とが相まった“国体”護持にこだわり、忠誠を誓ったのに対し、[[安倍晋三]]は現在の主権者たる国民を見下し、ないがしろ。国家統治の基本規範である憲法を無視した解釈改憲に飽き足らず、自分の強い意向で[[自衛隊]]明記の9条改憲に邁進。[[安倍晋三]]が[[自衛隊]]の指揮権を握れば、かつての『大元帥』のような立場となりかねない。[[安倍晋三]]は自己都合だけで国家改変を狙っているようにも見える。間違いなく、[[東條英機]]を上回るエゴむき出しの[[独裁者]]です」

前出の[[国会]]前デモの演説で立教大の金子勝はこう警鐘を鳴らした。

「[[安倍晋三]]が言っているのは、9条に[[自衛隊]]を明記する。つまり、あらゆる情報を隠す[[自衛隊]]をそのまま合憲にするということ。(これを許せば)いつでも[[戦争]]がそうであったように、証拠をでっち上げて自衛の名前で戦闘行為をすることが可能になる」

主権者の国民は[[民主主義]]を守るのか、[[安倍晋三]]独裁を許すのか。今がその分水嶺だ。

この政権を本当の「末期」にしなければ、この[[国]]は戦前の歴史を繰り返すことになる。

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