Dictionary

ヘイトスピーチ (hate speech)

Hate(=憎む、憎悪する、嫌う)+Speech(=演説、発言)の合成語であり、「暴力を正当化する発言」や「他国の文化を否定的に判断する態度(=エスノセントリズム)」のこと。

日本では『嫌悪発言』『憎悪表現』などと訳され、「人種、宗教、性的指向、性別、思想、職業、障害などの要素に起因する嫌悪や憎しみを込めた発言や主張」と認識されている。

概要

「ヘイトスピーチ」という言葉は、ただの悪口には使われず自分が嫌いな人種・宗教・性や思想の持ち主を憎んで発言した内容が「ヘイトスピーチ」と呼ばれる。

特定の属性である○○について「○○は死ね」「○○は殺せ」などが典型的なヘイトスピーチとなる。ここでの「○○」は人種、民族、国籍、宗教、思想、性別、性的指向、障害、職業、社会的地位、経済状態、外見など、本人ではどうしようもできない先天的なものを指す。発言者が大手メディアでも団体でも一個人でも同じように使われる。

嫌いな対象を嫌いだと発言しただけではヘイトスピーチには該当せず、あくまで属性についての一般化した罵倒表現のことを指す。

ヘイトスピーチのみにとどまらず、憎悪による暴力行為などの犯罪行為に進むと「ヘイトクライム」となる。ヘイトスピーチをヘイトクライムに含むか否かは、それが犯罪行為となるかによって異なる。

2014年時点の「ニューズウィーク」の記事では「ヘイトスピーチが暴力犯罪につながる」という確証は得られていないと記載されていたという。


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