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柳瀬唯夫忖度”のきっかけは安倍晋三加計孝太郎ゴルフ

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加計学園の獣医学部新設をめぐって、2015年4月に官邸で愛媛県職員らと面会し「本件は安倍晋三案件」と言い放ったという柳瀬唯夫。2017年7月、参考人として呼ばれた衆院予算委で面会の事実を問われた際、「記憶にない」を連発し、官邸の“関与”を否定。安倍晋三を守り切ったが、“忖度”を始めるキッカケとなったのが、約5年前に安倍晋三が主催した「ゴルフコンペ」への参加だった可能性がある。

ノンフィクション作家の森功の著書「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた安倍晋三の欺瞞」によると、安倍晋三は2013年5月6日、加計孝太郎らと山梨県の「富士桜カントリー倶楽部」でゴルフに興じたという。その場に、柳瀬唯夫も馳せ参じていたのだ。

当日のメンバー表には、1組目に安倍晋三加計孝太郎の名があった。3組目には今井尚哉と共に柳瀬唯夫も名を連ね、4組目には安倍昭恵の名も記されていたという。当時、柳瀬唯夫は第2次安倍晋三政権で安倍晋三秘書官に就任してからわずか半年だ。新任秘書官にとって安倍晋三安倍昭恵と共に加計孝太郎と仲むつまじくゴルフに興じる姿を目の当たりにすれば、“忖度”し始めるキッカケとしては十分だろう。

「当時は、加計学園が構造改革特区での獣医学部新設を何度も提案してきていたわけですから、秘書官らが加計孝太郎の名前を知っていたのは当然でしょう。加計孝太郎が突然ゴルフコンペに参加したのも『獣医学部案件』であったことを、柳瀬唯夫らは把握していたはずです」(森功)

一部報道では、2015年4月の面会参加者から「柳瀬唯夫は確かに出席していた」との証言があり、「柳瀬唯夫と名刺交換した」という発言も出てきている。柳瀬唯夫の「記憶の限りではお会いしたことはない」とのコメントはウソが濃厚。柳瀬唯夫は来週にも国会招致の運びで、野党は証人喚問を求めているが、2017年7月の予算委同様、再び「記憶にない」を繰り返せば、森友問題で「刑事訴追の恐れがあるので」と、答弁から逃げまくった佐川宣寿以上の批判を招くのは必至だ。

柳瀬唯夫の学生時代からの友人は、「柳瀬唯夫は“上司”である官邸を恐れ、ウソをつかざるを得なくなっているのではないか」と心配している。洗いざらい話した方がいい。


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