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核実験

核実験とは、核爆弾の威力を試すために行われる実験のことである。

概要

原子爆弾や水素爆弾などの核爆発装置を実際に爆発させて、性能や効果を試してみること。

世界最初の核実験は1945年7月16日にアメリカがニューメキシコ州アラモゴードの砂漠で行った、「トリニティ実験」と呼ばれるもので、この実験により「核の時代」が幕開けを迎えた。

内容としては、爆縮型プルトニウム原子爆弾の爆発実験で、後にこの爆弾と同型の「ファットマン」が日本の長崎県長崎市に投下された。

その後アメリカに続いて、ソビエト連邦、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮が核実験を行っている。

核実験の種類

核実験には、大気圏内核実験・水中核実験・地下核実験・大気圏外核実験の4つがある。

それぞれの実験方法と影響は以下の通り。

大気圏内核実験

水中核実験

地下核実験

大気圏外核実験

地下核実験以外の3つは1963年に締結された部分的核実験禁止条約(PTBT)で禁止された。

核実験による被害

初期の核実験はそのほとんどが大気圏内で行われていたため、放射性降下物が広範囲に拡散し、事故が多発していた。

中でももっとも有名なものが、アメリカが行ったブラボー実験での事故。

1954年にビキニ環礁・エニウェトク環礁の二つの環礁で実施された、合計6回の核実験キャッスル作戦の一環で、アメリカの不十分な危険水域設定により、数百隻の漁船が被曝、ロンゲラップ環礁などにも死の灰の降灰があり、2万人以上が被曝した。

被爆した漁船の中には、日本の第五福竜丸も含まれており、船員23名全員が被爆、8年もの間放射線障害に苦しんだ船員もいたという。

この他にも核実験により生じた多量の放射性物質が放射性降下物としてさまざまな地域に拡散、大気汚染・土壌汚染・海洋汚染・生物汚染などを引き起こしている。


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