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言い分対立 籠池泰典安倍昭恵どちらが嘘をついているのか

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ウソを言ったらあかん」

大阪拘置所で勾留中の籠池泰典は、こう訴えていたという。2018年3月26日、民進、自由、社民の参院議員が約50分接見。その会話内容を明かした。

籠池泰典は、安倍晋三夫人の安倍昭恵から2015年9月に100万円の寄付を受けたと改めて主張。安倍晋三に対し、「ウソを言ったらあかん。もらったことは事実だし、何で隠さないかんのか」と反論したという。安倍晋三は100万円のやりとりについてかたくなに否定している。

学校法人「森友学園」との国有地取引に関する決裁文書改ざん問題で、佐川宣寿の証人喚問に先立ち、野党が籠池泰典に事実関係の確認をするため接見したのは、2018年3月23日に続き2度目だ。

安倍昭恵には月1回のペースで取引の進捗状況を報告していたという。改ざん後の決裁文書から削除されていた「いい土地だから前に進めてください」という安倍昭恵の発言についても、「確かにそういうふうにおっしゃった、間違いない」と籠池泰典は言っている。

安倍昭恵から『何かできることはありますか』と言われたので、『敷地の前で写真を撮ってください』と申し上げて、あの写真撮影になった」というのだ。その籠池泰典夫妻とのスリーショット写真は、実際に改ざん前の文書に添付されていたのだから、それなりの説得力がある。

安倍昭恵の「前に進めて……」発言について、安倍晋三は国会で「に確認したが、そのようなことは申し上げていない」と否定。「籠池泰典の発言が書かれているだけだろうと思う」と答弁していたが、籠池泰典安倍昭恵安倍晋三の誰かが確実にウソを言っているわけだ。

なぜ偽証罪に問おうとしないのか

「そもそも夫婦間の会話には証拠能力がない。安倍晋三は『に聞きたいことがあれば、私に言っていただければ、私が答える』と言いますが、安倍昭恵の発言が安倍晋三からも籠池泰典からも伝聞の形でしかないから、堂々巡りになってしまう。国有地取引の真相究明のためには、安倍昭恵に直接話してもらうしかありません。安倍晋三も『全容解明に尽力する』と約束した以上、安倍昭恵に『公の場で説明してこい』と促すべきではないでしょうか。夫婦ともに関わっていないというのなら、安倍昭恵が何を話しても問題ないはずです」

2017年3月23日の証人喚問から、籠池泰典の主張は一貫して変わっていない。ウソをつけば偽証罪に問われる証人喚問でも「100万円を受け取った」と証言した。これが虚偽だというのなら、なぜ、偽証罪に問おうとしないのか。

真相に迫るには、やはり安倍昭恵を国会に招致して、話を聞くしかない。佐川宣寿の証人喚問で幕引きなんて、絶対に許してはダメだ。


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