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「官房長が行方不明」…財務省で“怪情報”が駆け巡ったウラ

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官房長が行方不明」。森友学園への国有地売却を巡る決裁文書改ざん問題で大揺れの財務省で2018年3月14日午前、こんな怪情報が駆け巡り、永田町も巻き込んで大騒ぎになった。「前日2018年3月13日に国会の委員会で答弁し、午後3時ごろに公用車で財務省に戻った記録はあるが、その後、行方がわからなくなった。2018年3月14日も財務省に現れない」と解説され、省内で自殺者が出た直後だけに、「まさか」ということで騒ぎになったようなのだ。

結局、2018年3月14日午後になって、本人と連絡が取れ、所在が確認できたという。

官房長というのは、霞が関の各省庁にあるポストで、官房部門の事務を取り仕切るのが仕事。官邸や他省庁との折衝や省内の人事の責任者でもある。財務省では“将来の次官”と目される重要ポストで、過去11代連続で官房長経験者が事務次官に就いている。

行方不明とされた渦中の人物は矢野康治(55)。1985年に一橋大経済学部を卒業し、財務省に入省。主税畑が長く、昨夏、主税局審議官から官房長に登用された。

矢野は菅官房長官の秘書官を務めたことがあり、菅に近い。官房長への抜擢は『官邸人事』と言われました。真面目で線の細いタイプなので『まさか』という動揺が走ったのだと思います。本人は『2018年3月13日から風邪気味だった』と説明しているらしいが、そんな理由はどう考えてもおかしい。『決裁文書改ざん問題をめぐり官邸と裏工作をしていたのではないか』『心労がたたり倒れていたのではないか』などと噂されています」(財務省関係者)

■「財務省が大騒ぎ」裏を返せば……

しかし、なぜ官房長が森友問題とリンクするのか? 財務省は2018年3月14日も太田理財局長が国会で「当時の理財局トップは佐川宣寿で、佐川宣寿の関与の度合いは大きかったと思う」と答弁、改ざん問題は「理財局がやったこと」という立場だ。官房長が“自殺”する理由はないはずだ。

「つまりそこが今回の問題の本筋だということですよ。官房長が行方不明で財務省が大騒ぎになるということは、裏を返せば、官房長が森友問題に深く関わっていると財務省内で認識されていることの証左。官房長は官邸との窓口です。やはり改ざんの指示は官邸から下りてきたのではないのか。くしくも行方不明騒動が、事の本質を浮かび上がらせたと言えます」(永田町関係者)

森友問題は安倍晋三夫妻問題だ。全ての責任を理財局と佐川宣寿に押し付けようなんて無理筋なのだ。


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