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[[Dictionary]]

*パンデミック [#ec3685cf]
パンデミックとは、ある感染症や伝染病が[[世界]]的に流行することを表す用語である。

**概要 [#feb40f95]
[[日本語]]に訳すと「感染爆発」や「汎発流行」となる。

類義語として「エンデミック」や「エピデミック」がある。規模としては、

エンデミック(一部の地方) < エピデミック(より大きな[[社会]]や地域) < パンデミック([[世界]]的規模) くらい。

そのため、いくら大規模な流行であっても、それが一国内に限られている場合はパンデミックとは呼ばない。

主に、複数国に渡って深刻な被害が確認された場合、その流行をパンデミックと言い表す。

現代では、大規模な伝染病が発生した場合、基本的に、WHOがその流行の度合いを調査した上で各国に通達する。その病気がパンデミックの状態にあるかどうかは、WHOの判断にゆだねられているといっていい。 

特に[[インフルエンザ]]に関しては、WHOは6段階のフェーズを設定しており、最大レベルであるフェーズ6に達したと発表した場合、正式にパンデミックとみなされる(フェーズ1~2は「前パンデミック期」、3~5は「パンデミック・アラート期」とされている)。 

ちなみに、同義っぽい言葉として「アウトブレイク」があるが、アウトブレイクは感染の“発生”、あるいは“拡大”を指す言葉であって、流行そのものを指す言葉ではない。

**有名なパンデミック [#m5f6f2de]
-ペスト - 6世紀の東ローマ帝国、14世紀のヨーロッパ、そして19世紀末から現在に至るまでの[[世界]]全域(特に[[中国]]・[[インド]])で3度猛威を振るった伝染病。特に14世紀のヨーロッパ流行は、人々に「黒死病」と呼ばれて恐れられ、全世界で8500万人、ヨーロッパでは2~3000万人が[[死亡]](当時の人口の1/3~2/3)。当時の[[政治]]や[[宗教]]にまで大きな影響を与えた。
-[[インフルエンザ]] - 新型[[インフルエンザ]]の項も参照。

-[[インフルエンザ]] - [[新型インフルエンザ]]の項も参照。

--スペインかぜ - 1918~19年。全世界で6億人が感染し、5000万人近くが[[死亡]]。人類が体験した最初の[[インフルエンザ]]・パンデミック。ちなみに発生源はスペインではなく[[アメリカ]]。
--[[アジア]]かぜ - 1957年。[[中国]]を中心に200万人が[[死亡]]。スペイン風邪に比べるとその被害は小さいが、抗生物質発見後としては最悪である。
--香港かぜ - 1968年。香港から発生した流行で100万人が[[死亡]]。
--2009年新型[[インフルエンザ]] - いわゆる「[[豚インフルエンザ]]」。世界全域・130カ国以上で感染が確認される異常事態で、死亡者の数こそ15000人弱に抑えられたが、これは各国が流行阻止のために必死に対策した結果であった。

--2009年[[新型インフルエンザ]] - いわゆる「[[豚インフルエンザ]]」。世界全域・130カ国以上で感染が確認される異常事態で、死亡者の数こそ15000人弱に抑えられたが、これは各国が流行阻止のために必死に対策した結果であった。


-コレラ - 19世紀~。1817~23年の流行など、現在に至るまで7度に渡ってくり返し発生。現在も発展途上国を中心に7回目のパンデミックが進行中。衛生環境の発達と、コレラ菌の発見により、先進国を中心に大規模な感染は押さえられてきている。

**2013年10月現在恐れられているもの [#b72dc244]
-H7N9型インフルエンザ - 2013年3月に、それまで[[ヒト]]への感染が確認されてなかったはずのタイプの[[ウイルス]]の[[ヒト]]への感染が[[中国]]で確認された。この[[ウイルス]]の[[ヒト]]-[[ヒト]]感染は今のところ確認されていないが、WHOはフェーズ3(=パンデミック・アラート期)にあるとして警戒している。
-エボラ出血熱
-クリミア・コンゴ出血熱
-南米出血熱
-ラッサ熱
-マールブルグ病
-志麻病
-澪インフルエンザ(萌え萌えキュン♡)
-ななひらウイルス
-虻インフルエンザ
-釘宮病

**関連項目 [#v7266770]
-[[新型インフルエンザ]]
-萌え死
-虻インフルエンザ
-パンデみっく
-まさゆきの地図

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