#author("2018-04-25T13:39:27+09:00","","")

#author("2018-04-26T19:51:38+09:00","","")

[[ニュース]]

*[[福田淳一]]の辞任 うみ出し切る機会失った [#k2d5cbb9]
[[政府]]は閣議で、[[セクハラ]]疑惑の渦中にある[[福田淳一]]の辞任を正式に決めた。

約5300万円とされる退職金の支払いこそ留保したものの、[[福田淳一]]はこれで懲戒などの処分対象者ではなくなった。

被害を公表した[[テレビ朝日]]の抗議を受けた[[財務省]]の調査は、緒についたばかりである。

今後の調査で減給などの処分に相当する事実が認められれば退職金を減額できるが、正式な処分とはならない。再調査を厳正、円滑に進めるため、事務方のトップである事務次官の職を外しても、官房付などの立場で[[福田淳一]]を省内にとどめることはできた。

[[安倍晋三]]は[[公文書]]管理など一連の問題とともに「行政のトップである[[私自身>安倍晋三]]が、一つ一つの問題について責任をもって全容を解明し、うみを出し切っていく決意だ」と繰り返してきた。処分がないままの辞任で、その機会を失ったことになる。

一般に、企業などが不祥事の対応にあたる際に留意すべきこととして「社長限界でしょ」という語呂合わせがある。まず謝罪、次に調査、原因究明、改善策、処分の公表という流れの、頭の読みを並べたものだ。

一般に、[[企業]]などが不祥事の対応にあたる際に留意すべきこととして「社長限界でしょ」という語呂合わせがある。まず謝罪、次に調査、原因究明、改善策、処分の公表という流れの、頭の読みを並べたものだ。


[[福田淳一]]の[[セクハラ]]問題をめぐって[[財務省]]は、一切の謝罪もないまま、一方的な[[福田淳一]]の言い分のみを聴取結果として公表し、再発防止策を打ち出す間もないままに辞職を認め、処分対象者から外してしまった。&size(20){''不祥事対応としては、最悪の部類に入る''};。

[[福田淳一]]は[[セクハラ]]を告発された録音データについて「全体をみれば[[セクハラ]]に該当しないことは分かるはずだ」と否定したままだ。だが部分的であっても、[[福田淳一]]の発言が破廉恥で、品性のかけらもないことは明白である。

[[財務省]]はまず謝罪し、公平な調査結果の公表を急ぎ、適正に処分すべきだった。

南北会談、米朝会談を控えて[[北朝鮮]]をめぐる外交は重大局面を迎えている。国内にも難問は山積している。確かに、いつまでも[[セクハラ]]問題ばかりに関わってはいられない。

しかし、事態の早期収束を妨げているのは、事後対応を誤り続ける[[財務省]]であり、閣議決定で[[福田淳一]]の辞任を許した[[政府]]なのではないか。不規則発言で混乱を助長する与党議員も同様である。

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