サキュバスとは、ヨーロッパ北西部を中心に棲息する害獣の一種である。
サキュバス |
分類 |
界 : 動物界 |
門 : 脊椎動物門 |
亜門 : 脊椎動物亜門 |
目 : 霊長目 |
亜目 : 淫魔亜目 |
科 : ヒト科 |
族 : ヒト亜族 |
サキュバスは元々山間部に棲息していた旧人から進化したもので、一般的に巨女や殺人鬼などと同じく類人種に分類される。ミジンコや一部の魚類と同じく基本的にはメスしか存在せず、環境の変化などによって後天的性分化を行う。外見は人間に近いが、進化の過程で尻尾や角など、現状人類が退化させてきた器官を維持している個体が多い。また山間部で発生した事もありサキュバスは非常に身軽で、樹から樹へとまるで翔ぶように駆け抜ける為、絵画の題材とする場合は翼が描かれる事もある。
成長曲線はかなり歪であり、発生から成体になるまでの速度は早いが外見の老化速度は遅く見た目は若いまま老衰死することもある。また消化器官の発達も歪で、固形物の消化は苦手とするため主に液体から養分をとる他人間であれば性器である部分にも消化管が存在している。ちょうど膣の一部が食道に近い構造になっており、内部で消化管と生殖管が分かれているのが特徴である。
サキュバスは上記の通り消化器官の発達が不完全であり、効率よく養分を接種する為高栄養体を狙って人里へと降りてくる事がよくある。中でもサキュバスが主に狙うのは男性の精液であり、就寝中を狙って精液を吸い出そうとしたり腰に股がって下の消化管から吸い上げようとしたりする。その為健康を害したり、吸っている最中に家人に見られて余計な誤解を招いたりするため、サキュバスは古くから家庭不和を招く害獣として語り継がれている。
サキュバスは人間に近い知性を持つが食欲には抗えない為、精液を餌にして誘き出し駆除する方法が一般的である。また手軽にサキュバス害を防ぐ手法としては、枕元に牛乳を入れたコップを置いておくというものがある。重ねて言うがサキュバスは消化器官に不具合があり一度に消化できる量が少ない為、牛乳を飲み干してしまえば満腹になって立ち去ってしまうのである。