愛媛県が加計学園の獣医学部新設計画をめぐって作成したことを認めた「安倍晋三案件」文書に、安倍晋三と加計孝太郎が会食し、計画について話を交わしたことがうかがえる記述があったことが分かった。
文書には、「加計学園から、先日安倍晋三と同学園理事長が会食した際に、下村が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があった」と記されていた。
文書は2015年4月2日に愛媛県職員が内閣府の柳瀬唯夫と面会した際のもの。そこに「先日」と記されているということは、安倍晋三と加計孝太郎が獣医学部計画について話したのが2015年4月2日以前ということになる。
安倍晋三は2017年の国会で、加計理事長から計画の相談や依頼は一切なかったと答弁。計画を知った時期についても、加計が国家戦略特区の事業者に決まった「2017年1月20日」と答弁した。しかし、その1年半以上前に理事長と計画についてやりとりしていたことになり、答弁は虚偽だったことになる。