立憲民主党の枝野幸男、希望の党の玉木雄一郎が2018年4月11日の衆院予算委員会で、安倍晋三との党首対決に臨んだ。学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画などを追及。首相秘書官が飛ばしたやじに応酬し、場内が騒然となる場面もあった。
安倍晋三、加計文書の内容否定=元秘書官を「信頼」-愛媛県と主張対立
柳瀬唯夫が計画を「安倍晋三案件」と発言したとされる愛媛県の文書について、安倍晋三は内容を否定。これに対し、枝野幸男は「こんな具体的なものをでっち上げで作れるのか。柳瀬唯夫や安倍晋三がうそをついているとしか思えない」と指摘。柳瀬唯夫と文書を作成した県職員を証人喚問し、証言を突き合わせるよう求めた。
玉木雄一郎は、2017年1月に新設計画を初めて知ったとする安倍晋三の主張が真実か、繰り返しただした。福田康夫政権時にさかのぼって経緯を説明する安倍晋三に対し、玉木雄一郎は「答えていない。都合の悪いことがあるのか」と不満をぶつけた。
玉木雄一郎は、質疑中に首相秘書官が「違うよ」などの不規則発言を行ったとして「秘書官がやじを飛ばすな」と激高。この後、記者団に「犬は飼い主に似るという言葉がある。安倍晋三の傲慢(ごうまん)な姿勢が隅々まで行き届いている」と言い放った。