警視庁は2018年5月7日、免許証の提示を拒否したとして、道交法違反容疑で50代のタクシー運転手の男性を逮捕したのは誤認だったと発表した。男性は逮捕から約1時間40分後に釈放された。
同庁によると、男性は2018年5月4日夜、JR中野駅近くで客を乗せてタクシーを運転中、信号無視をしたとして、野方署地域課の女性巡査長(24)と女性巡査(24)に呼び止められ、免許証を提示。「客を降ろしてから交番へ行く」と説明し、約30分後に近くの交番に出頭した。
交番で同課の男性警部補(60)が事情を聴いたところ、男性は信号無視を否認。再び免許証の提示を求められたが応じず、車に乗り込もうとしたため、道交法の免許証提示義務に違反したとして現行犯逮捕された。
免許証は一度提示すれば違反にはあたらないが、男性警部補は詳しい経緯を把握していなかったという。警視庁は「事実確認を連携して行うよう、指導を徹底していく」としている。