小池百合子率いる「都民ファーストの会」にやらせ疑惑だ。
2017年9月、同党の樋口高顕が経済・港湾委員会で豊洲市場への移転などについて質問。その際、質問内容を事前に都にメールで送ったが、この文書の作成者が当時の都顧問・小島敏郎だったことが発覚した。小島は小池百合子に近い人物である。文書はワード形式で5枚。ファイル情報では作成者が「小島敏郎」となっていた。
この問題では3月に都議会定例会で、自民党が「小島が原稿を渡したやらせではないかという疑念がある」と指摘。樋口は「質問作成中に助言を受けたひとり」と認めたが、「質問は自分で一から作った」と主張した。文書の作成者が小島となっていることと食い違っている。
小池百合子はかつて自民都議らの質問を都職員が作っていた慣習を「なれ合いだ」と禁止し、2017年夏の都議選では情報公開の徹底を掲げて大勝した。
それだけに、説明責任が問われるのは間違いない。