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国税庁
「なにゆゑ汝らは取税人・罪人らと共に飮食するか」
~ 国税庁 について、パリサイ人
国税庁(こくぜいちょう)とはよく肥えた豚や少し太った豚、その他の豚が貯めこんだ真珠を「この社会 あなたの税が 生きている」「豚に真珠など不要」などと御託を並べて没収する犬である。もちろん飼い主には逆らえない。
善悪を問わず国民に対して何の対価もない税金というみかじめ料を請求する団体である。同様なことは各自治体でも行われているが、国税が特に悪辣なのは申告納税方式と称して所得や税額の計算を納税者自身に行わせ、詐欺の片棒を担がせている点である。
国税庁本庁†
通称「庁」または「霞」。霞ヶ関で上部団体と同居している。 職員にはキャリアと現場から選抜されたノンキャリアがおり、上部団体と同様に午後5時までの有償労働、早朝までの自主的な労働、事務室での寝袋使用の仮眠と好待遇である。なお、庁でのノンキャリア職員の目標は何年か勤め上げた後管理者として現場へ戻ることであるが、庁は管理部門ばかりで実働部隊はないためたいてい「あの人は現場を知らない」と現場で陰口を叩かれることになるが、気がついていない者が多い。もちろん激務に心が夢の国に行ってしまって署に返品される者も多い。
- 監察官室
- 各局署を回って事務室や耐火書庫の掃除の様子をチェックしたり、職員の非行を捜査する部署。全職員はここの監察官が講師となっている「予防講話」という研修を受講しなければならないが、そこで流されるビデオはドラマ仕立てで毎年新作が製作され、それなりに知ってる俳優も出演している。実は当該組織で最もユーモアあふれる部署かもしれない。
税務大学校†
通称「税大」。当該職員の研修機関であり、卒業しても学士号はもらえない。埼玉県和光市に本校、全国12ヵ所に地方研修所があるが、本校と地方研修所ではおおいに性格を異にする。ただし、「税大マジック」と称した性生活の乱れと近隣住民からの研修生の迷惑行為に対するクレームが多い、笑点の着物は紫だが腹が黒い人が講演に来ることは共通している。
- 本校
- 大卒のいわゆる「専科」と高卒の現役職員から試験とコネで選抜された「本科」の研修を主としている。平成9年築の私立大学と見紛うばかりの建物である。研修生活は課業時間以外の私生活は基本的に自由である。また、寮は個室である上に入寮そのものも強制ではない。専科の職員にとっては唯一猿から自由な楽園であり、和光市駅前での飲み会と[アーン]に忙しく、昼間は階段教室で睡眠学習に励んで[ 粛清されました ]成績優秀者には金時計と庁でキャリアの奴隷になる権利が与えられる。
- 地方研修所
- DQNな高卒の「普通科」に1年かけて調教と洗脳を行う施設である。庁舎は田舎の高校のごとくボロい。日課は軍隊式と称され、出勤簿の印鑑が中心からずれているだけで呼び出しされるほどである。入寮は強制で合部屋、教育官は自宅でのストレスを発散する為に研修生に怒鳴り散らすという楽しみを持っている。
国税局†
通称「局」または「本店」。全国に11か所と沖縄に「国税事務所」がある。ノンキャリア職員は各局に採用され、基本的に勤務先が管内から出ることはない。局勤務は出世コース(笑)だそうだが、激務に心の風邪をひいて署に返品される者も多い。
- 総務部
- 通称「官房」。(あくまでノンキャリアでの)出世コースではあるが、激務も一番である。
- 査察部
- 通称「6階」。いわずと知れた「マルサ」である。当該職場で最も有名な部署であり、「『マルサの女』に憧れて志望しました」と採用当初に言うノンキャリアの当該職員は多いが、「正月に3日休んだら机を廊下に出された」とか「深夜まで仕事で日付が変わってから飲み会を始めて朝5時から再び仕事」などと大阪市立桜宮高等学校 も真っ青な職場環境であることを知るとほとんどが翻す。そのため人手不足であり、時々上司にむりやり希望させられる者もいるがお察し下さい。エリート部署のようなイメージがあるが、官庁組織の常として現場よりも管理する部署の方が政治力が強いため査察出身者はそこまで昇進には恵まれていない。情報源として男のロマンを収集しており、キャリアの査察部長は昼間からそれを読んで哲学的思索にふけっている。
- 課税部資料調査課
- 略称「料調(りょうちょう)」通称「米(コメ)」。査察と違い任意調査ではあるが、負けず劣らずコワモテばかりで任意とは名ばかりである。
- 主務課(通称)
- 課税部の「法人課税課」「個人課税課」「資産課税課」「消費税課」、徴収部の「管理運営課」「徴収課」といった課の総称である。各税務署の部門を指揮したりイチャモンをつけるのが仕事である。同期の出世頭(あくまでノンキャリアの)はここで深夜まで残業していることが多い。
税務署†
通称「署」または「支店」。国民の手前他官庁に比べてボロもとい質実剛健な庁舎で執務に励んでいる。例祭は2月16日から3月15日まで行われる。なお、税務署の部署は総務課以外「課」は存在せず、すべて「部門」である。管理者は課長ではなく「統括」と呼ばれる。
- 署長
- 通称「オヤジ」。ノンキャリアの成功者。仕事は儀礼的な挨拶でビール券を貰い、あとはテレビを見たり、株取引をすることである。
- 副署長
- 通称「サブ」。個室持ちである。いつも新聞を読んでいる。ヒラにとっては最も接する機会の多い幹部。
- 総務課
- 幹部の世話や雑用、若手職員へ休日の野球大会や駅伝大会へ参加強要親切に誘ってあげることが仕事である。総務係長は「総長」と呼ばれ、その呼称にふさわしくいかつい30代である。係員は採用5~10年ほどの選ばれた中堅職員である。
- 法人課税部門
- 通称「サンズイ」。中小の会社(ラブホテルやパチンコ店、キャバクラ等多し)に調査と称して商売の邪魔をした上に帳簿の粗を探して修正申告をしょうようする部署。ノルマがきつい。
- 個人課税部門
- 通称「トコロ」または「ニンベン」毎年春の確定申告のとき、申告書の入ったコンテナを運ぶ簡単なお仕事を担当する部署。本来は法人課税部門と同様調査を行っていたはずだが誰も気にしない。そもそも個人ではキチンとした帳簿を備える事業者は少ないので、たまに調査をしてもバナナのたたき売りみたいな税額の交渉がメインとなる。
- 資産課税部門
- 通称「サン」または「ニスイ」。相続税の調査と称して金持ちの老人の家の仏壇を開ける仕事の部署。
- 徴収部門
- 通称「ギョウニン」。汚いアパートに行って集金を行う部署。税務署で最も影が薄くバカにされる部署だったが、某井上真央のドラマで一躍脚光を浴びる。ただし、あんな美人はいないし、滞納者との馴れ合いやゴネ得が横行しており、ドラマのような差押えはほとんどしていない。
- 管理運営部門
- 通称「タケカン」。提出された申告書の入力、納税者のデータや収納の管理を行う。専科の1年目はここに配属されて始業1時間前に「自主的に」出勤させられ、全員の机を拭くなどして猿の洗礼を受ける。平成21年にできたばかりの部門のため人員は寄せ集めで常に迷走している。名前は大層だが神聖ローマ帝国のごとく「管理」も「運営」もしていない。
- 特別国税調査(徴収)官
- 略称「トッカン」。やはり井上真央のドラマで一躍有名になった役職。ただし、鏡特官のような30代はおらず定年直前の50代の上がりポストである。元来プレーヤーとして優秀でもマネジメントは[ お察し下さい]な人物を管理職待遇を与え隔離するためにできた役職なので当然である。辞令が局長から来るか長官から来るかで「薄紙」と「厚紙」に区別されており、部内では天と地ほど差があるが、部外者は誰も気にしない。
「一期違えば虫けら同然」のスローガンのもとノンキャリアでは高卒の職員を大卒より優遇する先進的な人事制度を採用している。
キャリア†
ネ申。全国転勤。
省キャリ†
財務省採用のキャリア。東大卒ばかり。都市局の局長や庁の幹部にはこのルートでなければならない。
庁キャリ†
国税庁採用のキャリア。省キャリよりは出世が遅いが、ノンキャリアから見れば雲上人である。地方の若い署長などはこの人種である。
ノンキャリア†
猿とそれ以下の存在。採用されてから短い期間のうちに法人課税、個人課税、資産課税、徴収のうちどれか事務系統が決まり、原則定年まで同じ種類の仕事をする。原則採用された局のみの異動であるが、見込まれた者のみ庁や財務省で猿の奴隷となる。かように死ぬほど仕事とゴマすりに励んだ者は署長で終わる。半分以上は非管理職の上席国税調査(徴収)官で定年を迎える。悟りを開いた者たちを万年上席(MJ)と呼ぶ。
普通科†
人間を支配する猿。戦後の高度経済成長期において一般企業では採用されないような地方の貧しい農家や零細商工業者の二三男が口減らしのため税務職員(旧3種)試験で採用されたものであり、商業高校や底辺校卒業の元ヤンキーが多い。年功序列賃金制という制度のもと、団塊の世代と言われる老害が管理職の名の下にやりたい放題である。ただし、当該職場ではDQNな納税者に接することが多いので、似たような彼らは意外と重宝されている。普通科の中産階級以上の富裕層へのルサンチマンは当該組織の原動力である。
猿に支配される人間。国税専門官試験で採用される。バブル崩壊後の不景気により公務員が人気職となったため、学歴は旧帝大や早慶からFランクまで種々あるが基本大卒。経歴も新卒から民間企業経験者、元パチプロ、自宅警備員までさまざまな人種がいる。形式的な面接が1回しかないので、コミュ障でも採用されるが待っているのは地獄である。最近ではタックス・ヘイブン対策とかで「世界を飛び回れる国際的な仕事」などと誇大広告しているため、語学力があっても外務省に入れない学生が釣られるが、そのような部署には選抜された僅かな者しか行けないので、大半の者にとって語学力を活かせるのはせいぜいフィリピーナの納税者を相手にするときぐらいである。
労働組合†
- 国税労働組合
- 主な活動は机への計算用紙ビラ配布、フットサル大会の主催、ビアパーティーの主催、連合経由での組合費の民主党への上納、給与カットに対する当局への同意である。専従職員を経験すれば、管理職への登用間違いなしという理想的な労使協調路線をとっている。
- 全国税
- 通称「マルゼン」「Z」。当局と対立する組合で加入すれば人事的には死を意味するため、絶滅危惧種となっている。ただし、思想はアレだが、仕事そのものは有能な人も多い。
真の勝ち組はどちらにも加入しない。組合費毎月4000円(国税労組)もするから
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