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日報隠蔽で“降ろし”加速 安倍晋三政権「6月解散」で延命狙い

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「完全に負のスパイラルに入っている」――。

隠蔽したはずのスキャンダルが次々に発覚している安倍晋三政権。今度は、自衛隊の“文書隠し”が明るみに。政局に強い自民党議員は「もう安倍晋三3選はない」と確信し、党内の“安倍晋三離れ”が急ピッチで進んでいる。安倍晋三の外交日程が終わる5月中旬以降、“安倍晋三降ろし”が表面化するとみられている。

厚労省の「裁量労働制データ」捏造、財務省の「決裁文書」改ざん、防衛省の「イラク日報」隠蔽と、3タテを食らっている安倍晋三政権。「安倍晋三1強」はもはや死語だ。自民党内は、安倍晋三離れが加速している。

竹下亘は「安倍昭恵という存在が政権に迷惑をかけたことは事実」と平然と口にする始末だ。

自民党内では、再び“青木理論”が注目されているという。内閣支持率と自民党支持率を足して50%を切ったら政権は崩壊するというものだ。現在、内閣支持率は31%、自民党支持率は32%。合計63%あるが、50%に近づいたら、一気に“安倍晋三降ろし”がはじまるとみられている。

自民党議員の危機感は予想以上です。来年は統一地方選と参院選が控えている。爆弾を抱えている安倍晋三では、怖くて戦えない。選挙前に新しい爆弾が炸裂する恐れもありますからね。いずれ安倍晋三降ろしがはじまるはずです。すでに、竹下派は、岸田か石破支持に傾いています。安倍晋三が所属する細田派も、福田康夫に近い人は内心、安倍晋三を支持していない。安倍晋三支持と断言できるのは下村や稲田朋美など十数人です。もし、内閣支持率が下がっても、安倍晋三が政権にしがみつこうとしたら、安倍昭恵の喚問を持ち出すつもりのようです。さすがに、安倍晋三安倍昭恵喚問となったら首相を辞めるでしょう」(永田町関係者)

弱体・野党が相手なら負けない

安倍晋三降ろしの動きに気づいている安倍晋三周辺は、対抗手段として、なんと6月の「会期末解散」を考えているという。念頭にあるのは大叔父、佐藤栄作が仕掛けた「黒い霧解散」だ。1966年12月、総裁に再選したばかりの佐藤だが、政権は国有地払い下げの恐喝事件や、大臣の公私混同など「黒い霧」まみれだった。そこで、佐藤はあえて解散。総選挙では微減にとどめた。

内閣参与の飯島勲も週刊文春(3月29日号)で「黒い霧解散」を引き合いに、早期の解散・総選挙を進言し、「過半数維持は間違いないぜ」と書いている。

「野党がバラバラな今、解散・総選挙をすれば、与党は議席を減らすでしょうが、過半数は取ると、安倍晋三周辺は計算しているのだと思う。安倍晋三も、『国民の支持を得た』として、総裁3選、改憲に挑戦できると考えているのでしょう」(政治評論家の山口朝雄)

いよいよ安倍晋三政権の終わりが近づいている。


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