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帰宅部

帰宅部(きたくぶ)は、帰宅について、研究及び実践する部活動である。ほぼ全ての中学校・高校に存在する。

帰宅部は、その研究テーマが帰宅であるために、その活動の大半は学校外で行われる。また、「バレー部」等、一見真面目な部活名でも内容は不真面目という部も、帰宅部としての認定を受けることができる。 帰宅部員は授業が終わるとともに部活のために学校外へ出ることになる。そのため、帰宅部員以外の生徒からは、部活動に所属していないのが「帰宅部」だと思われているが、これは誤りである。むしろ学校に出てきたときはもちろんのこと、休日もほぼ毎日欠かさず部活動に参加するなど、その熱心さは他の部活動の比ではない。その為、定期試験等によって他の部が活動を中止している期間であっても帰宅部は活動を行えるという特別な措置が取られる程である。帰宅部をやめるということは家に帰らないという意思表示であるので、退部者の家は削除される。また帰る家が無い者は帰宅部には入部できない。

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帰宅部募集のポスター
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とある高校の帰宅部代表の実力

帰宅部の競技

直帰

その名の通り「いかに速く帰るか」を競うもの。ただし自宅までの距離に差があると不公平なので、陸上競技とは異なり、距離別に短距離(0-500m)、中距離(500m-10km)、長距離(10km~)の3つに分類されている。また、最近では体重・体力別にランク付けできないか、全国高等学校帰宅連盟でルールの改正が諮られている。 また、距離を時間で割って速度を求め、その速度の値で決めるという案があるが、電車等交通機関の影響や時間が0だった場合どうするかが考えられなかったため廃止となった。

自転車直帰

直帰の自転車版。マウンテンバイクの使用は禁止されており、段変速付きも認められていない。しかし競技自転車の統一が行われず不公平だとされ、こちらも現在は廃止されている。

ラリー

ルールは自動車のラリーレースと同様。すなわち、いかに学校から自宅までの帰宅の時間を正確に、決められた時間内に帰ることができるかを競うもの。最近はGPS付携帯電話やハンディGPSの導入が進んでおり、競技者のレベルが向上している。競技は7~14日に及び、近年「帰宅するだけなのに長期間登校しないのはおかしい」として社会問題とする傾向が強くなってきている。

障害

これは帰宅路途中に存在する様々な障害物(ゲームセンター、ショッピングセンター、ネットカフェ、怖い犬、空いているマンホール、ヤクザなど)の誘惑を避け、いかにまっすぐ帰宅できるかを競うものである。ルール上は競技者が障害物をなぎ倒してもよい、とされているが「器物損壊」「暴行」にあたるとしてこの競技も迫害される傾向にある。

フリー

どう帰ってもよい、帰宅中に何をしてもよいという完全自由なルールで行われる競技。最短ルートを通ればポイントを加算され、美しく帰れば美術点が加算されるので1秒たりとも油断できない。しかし、1978年大会で兵庫県の吉澤雅之選手(当時高3)がイタリアへの2泊3日の旅行する余裕を見せ優勝するなど、ただ単に帰ればよいというわけではないのが難しいところ。ただ、異性の家に行き[ ぴー ]を行うと即失格となるので注意が必要。近年の技術革新により通信衛星から全国民の帰宅順位を確定することが可能になり、その全順位が毎日記録されている。

帰宅部と差別

帰宅部員は、その特殊な活動体系や体育会系で唯一の完全な横社会であり旧日本軍のように封建主義で時代錯誤をした上下関係を重んじる部活動の部員からいわれの無い差別を受けることがある。例えば、「帰宅部は部活じゃない」「帰宅部員は何もしていない怠け者」といった発言である。おまけに卒業アルバムには絶対に掲載されない。しかし、前述してあるように、帰宅は立派なスポーツであるから、帰宅部員は部活に入っていないわけでもないし、ましてや怠け者でもない。上のような心無い発言をする者は、帰宅部の実情について全く理解していないと言えよう。

帰宅部の問題

前述のとおり、定期試験等によって他の部が活動を中止している期間であっても帰宅部は活動を行えるという特別な措置が取られることが多いが、一部の学校では活動の主たる行為が『帰宅』であるため、定期テストの部活動禁止期間には生徒会及び職員によって帰宅が禁止され、結果として学校に寝泊りする生徒が増加するという傾向もある。

帰宅部の就職問題

高校、大学を卒業して就職しようと面接すると必ず面接官から「学生時代どんな部活動をされていましたか?」と質問を受けるが、ここでクソ真面目に「帰宅部でした」と答えると十中八九不採用になるので、好印象である野球部かサッカー部など他の部活動に所属していたことにするか勉学に勤しんでいたことにして過去をクリエイトする必要がある。

関連項目

外部リンク


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