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ドナルド・トランプ

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罵詈雑言はつまらない
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自身をとにかく実力者として強調するトランプは、たとえ誰かに髪型のことを言われても決して屈しない。

ドナルド・ジョン・"ザ・ドナルド"・トランプ・シニア(1946年6月14日 - )は全米を代表する叩き上げの実業家、億万長者、投資家、社交界の名士、作家、テレビタレント、政治学者、ときどき共和党候補、ときどき毒舌王、歴史上で随一のバーコード頭を持つ人物の一人。現在は次期のアメリカ合衆国大統領に立候補中…だったが、2016年11月の選挙でまさかの勝利を果たして世界中を震撼させ、ついに先行き不明の第45代大統領となってしまった。

2011年、もしバラク・ケニヤッタ・オバマが再び選ばれれば、アメリカは新たな革命に直面することとなると予想し、「やがて銀行とカジノ経営者が蜂起して多数派をも圧倒する」と主張。そして、2016年には合衆国の大統領選に出馬。支持者たちに対しては「偉大なアメリカを取り戻そう」と呼び掛け、ひたすら支援を求めていたが、メキシコからの不法移民やムスリムをひたすら非難するという持ちネタでアメリカ衰退まっしぐらの運動を展開していた。

休暇などには、今や自分のものとなったアメリカマンコを弄繰り回していることがもっぱら多いようだが、資本家の子供たちに向けて童話の本を書くこともあるという。もっとも有名なものとしては「Seal the Deal」という作品が挙げられる。この「Seal」とはアザラシという意味で、作品名通り、アザラシがスコットランドの高額なマリーナを買収してゴルフ場を開くという内容になっている。

来歴

1946年・ニューヨーク生まれ(自称)であり、投票の際の精密検査に備えて出生証明書の複製を愛用のGalaxy(サムスン製)内に保存している。頭の上のほうは既に禿げあがってしまったのではないかと噂されており、現在は一応髪の毛が生えているようにも見えるが、実際はそういった見た目になるように繊維質の布地が代わりに生やされている。

不動産業のフレッド・トランプと、その妻のエセル・トランプ(旧姓マーツ)の裕福な家庭に生まれた彼は、家族が設立した会社の財産管理業に参加。会社名は彼の両親の名前を用いたものであったが、それは有名な借用者であったルシル・ボールのせいで悪名高いものになってしまったため、のちの1971年にドナルド・トランプの名を用いた会社名に変更された。

投資実績

人々の間で何らかの論争が起こると、それに関連するすべての財産を買収することでトランプは常にその論争を解決してきた。例として、ムスリムがアメリカ同時多発テロ事件の発生場所の近くにモスクを建てようとした際には、トランプが代わりにその土地を500万ドルで買収し、モスク建設の話すら元からなかったかのようになっている。また、トランプは常にとても低いハンデでゴルフをしようとする熱心なゴルファーでもあり、ニューヨークのママロネックににゴルフコースを購入してゴルフプロまで配属させたが、オバマ大統領からは過去5年分のスコアカードを暴露すれば100万ドルを支払うと迫られている。そのほか、トランプはカトリック教義に従っているが、ニューヨーク司教区を不動産利益のために購入の後売却したとされる。

テレビ出演

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2017年には、Egachan Galleryを非難するコメントをしている。

『アプレンティス』

トランプはテレビタレントかつプロデューサーとして、NBCのリアリティ番組『アプレンティス』に出演していたことがある。この番組では出演者が一年契約のビジネスマンとしてトランプの非現実的な実在不動産企業や、実在しないサッカーリーグの架空チームを経営していくものだった。番組各回の終わりにはトランプが「お前クビだ!(You're fired !)」という決め台詞を発し、クビにされた経験もなど当然ないような人材たちの中から一人を選んでクビにする。

アプレンティスの撮影班は出演者たちを追って、行列を作って建設許可を待ち、高級マンションの建設計画によってスラムを追い出されようとしている貧しい人々を辱め、建設作業員に向かって罵声を飛ばす。終わりにはボードルームでとんでもない不正が視聴者たちの前に明らかにされることすらあるが、もしこれが実際のものだったらよっぽど深刻なものである。

敗者はトランプの社員寮から追い出されテントの中で夜を過ごすこととなる。第7シーズンに限って敗者は一つの歯ブラシでトランプのトイレ掃除と歯磨きの両方をしなければならなかった。

スピンオフ

アメリカの流儀には、ヒットした商品の名前を、たくさんの劣化商品にも付けるというものがある。このようにしてトランプは2005年、叩き上げの億万長者で叩き上げの前科者でもあるマーサ・スチュワートを雇った。マーサ・スチュワート版のアプレンティスは、彼女のお気に入りの衣服の選択からカネの洗濯まで、なにもかもしてくれるような人材候補を集めて取材していくというものであった。しかし、視聴率やスチュワートの逮捕と裁判に関する悪評も相まって(しかも裁判に関してはこのスピンオフの映像が証拠の一つとなってしまった)、トランプとスチュワートの関係は悪く、そのため番組が調子を取り戻すということもなかった。

2007年にはアプレンティスは第7シーズンに入り、有能な人間が架空の会社で仕事を争う代わりに、舞台俳優らが賞金を巡って競うようになった。2010年にはさらに形を変えたスピンオフが登場し、トランプの妻の座を巡って出演者が競う番組になっていった。

政治

2012年

「君はクビだ」
    ~ ドナルド・トランプ について、共和党支持の予備選挙投票者

どれだけテレビ番組が上手くいかなくても、それまでのトランプは寄付でも受け取らない限りは政治に興味を示すことはなく、また政治的官職につくため運動を展開することもなかった。しかし、似たような運動はしたことがある。それらの違いというのは、彼の「運動」が合衆国の選挙計画ではなく視聴率調査の計画に沿っていたという点である。

そしてある討論会のとき、他の参加者たちが合衆国の政治に関して語る中でトランプは特に話すこともなかったためオバマの国籍陰謀論を蒸し返し始めた。やがてオバマはPhotoshopファイルを公開して出生を証明したが、トランプ自身はオバマに出生証明を提示させたことで勝手に勝利宣言をしてこの話を終わりにしてしまった。しかし、いよいよ2012年の大統領選が間近に迫ると、トランプはさらなる証拠が必要だと言い出し、大学の成績証明書を示せばオバマに500万ドルを支払うと申し出た(オバマの指定する慈善団体に寄付するとも言ったが、その月のブラックパンサー党は異様に忙しそうであった)。最近になると今度はその額を1000万ドルまで上げている。

2016年

2015年6月、トランプはついに共和党候補として大統領選に出馬する意思を表明し、民主党候補を打倒することに闘志を燃やした。結果としてトランプは、NBCからアプレンティスをクビにすると言い渡された。

国境税

トランプは「アメリカ人を雇い、アメリカ製品を買おう」という思想を訴えており、外国製品には高い国境税を掛けるという主張をしている。しかし、結局のところ、この政策は海外の安い製品を買えなくする政策なのでアメリカ国内の物価高を招く。

一方、この政策が始まったからといって、アメリカに明日から様々な工場がすぐに生まれる訳でもない。そういう動きには何年もかかる。その一方で高関税による物価高の影響は割と早く始まる。ラストベルトの住民は、雇用をなかなか得られない一方で、物価高が進むため、トランプ政権になって生活は苦しくなっただけという結果につながりかねない。しかし、英明な指導者であらせられるトランプ大統領閣下は秘策をお持ちである。そう。メキシコの壁だ。

メキシコの壁

意外に思われるかもしれないが、トランプ大統領は中国に憧れを抱いている。かの数千年の歴史と広大な国土を有する中華帝国人民共和国アメリカと組んで世界を牛耳るに相応しいパートナーである。

メキシコとの間の国境の壁は言うまでもなく中国の万里の長城を意識したものである。尤もアメリカ版の壁は石でなく鉄で作る予定である。これには理由がある。この大量の鉄材を調達するために、中西部の製鉄所はこれからフル稼働することになるのだ。さらに中西部の労働者を壁建設にも従事させ、それが終わったら中西部の労働者を国境警備隊に入隊させて、交替でメキシコ国境の警備についてもらう。これこそトランプ流のニューディール政策なのである。

メキシコの壁への直接投資で中西部の労働者たちに生活の糧を与えつつ、物価高を伴いながらもアメリカに製造業が回帰する政策を進めるのである。

という目論見なのだが、実際の所、中西部の労働者たちは案外地元志向が強いので、メキシコの壁工事とか国境警備などしたがらない。仕方がないのでメキシコからの不法移民が壁建設と国境警備をやり、その褒美として米国市民権を得ることになるという、何だかよく分からない状況になっていくのだ。

愛国者

下品な言動で物議をかもし、既存の指導者たちや洗練された市民たちからは圧倒的に評判のわるいトランプ大統領である。しかし、トランプ大統領の考え方にも一理ある。だからこそ彼が大統領になったのだ。アメリカ人有権者のおおよそ過半数が彼を支持した事実を決して忘れてはならない。

中西部の田舎に行けば、仕事もなく人生に絶望して薬物に手を出し、中毒で死ぬ若者も大勢いる。誰が好き好んで麻薬で死ぬだろうか。人生に夢も希望もない。仕事もない。行く当てもない。いたたまれない生活を一時でも忘れたいがゆえについ麻薬に手を出してしまう。そんなやつらは心が弱い。その通りだ。心が折れたやつら。そう、負け犬だ。だが、今の世の中は許せない。こんな国に誰がした。麻薬の出所と言えばどこの国だ。その怒りの声を本気で受け止め、本音で語ってくれたのがトランプ大統領だった。

このようなことは、どこのでも起こりうる。つまり多数の国民の生活の質が下がり、不満を溜め込めば、それに対する怒りは政治に向かう。そして、今までと同じ政治を続けることを拒否する。「何かを変えたい」と望む。歴史的にこのような場合は暴動、蜂起、一揆、反乱、革命などが起こってきたが、今の民主主義国家ではそれが選挙結果という形で出てくるようになっただけである。

トランプ大統領のような奇抜な主張をする人間はいつの時代もいくらかはいる。だが、世の中の大多数が現状に生活に満ち足りていれば、現状の政治の継続を望み、そのような奇人変人の暴論に耳を貸す者は少数派だっただろう。ところが大多数が現状の生活に不満であれば、今の政治が悪いと思う。そして、今の政治を攻撃する候補者の言い分が正しいように思えてくる。この際、その候補者が奇人変人であっても、言っていることが大衆にウケればいいのである。むしろ奇人変人であるほうが、既存の政治の破壊者のように映り、人気が出る側面もある。

トランプが当選したという事は、現状の政治の継続を望まない人間が半数を超えるところまできたということを示している。それが、今のアメリカである。トランプ大統領の言っていることがこれまでの国際社会の常識とは相容れないとしても、それがアメリカの過半数の国民の切実な声なのである。

トランプは、既存の政治も国際関係も知らない。ただ純粋にこいつらの生活を何とかしてやりたい。できない理由を探すことはいくらでもできる。でもトランプは逃げない。正面からこの問題にぶつかる。洗練された言葉で、課題から逃げ続ける政治家とは違う。粗野で、どうしようもない親父だが、無様でも何でも、とことんぶつかる。そんなトランプ大統領こそが、実は本当の愛国者であるかもしれない。

勿論彼の政治は大失敗に終わるかもしれない。しかし、有権者は彼の政治で何かが変わるかもしれないことに賭けたのである。どう変わるかは分からない。いままでより悪い方に変わる可能性も十分にあるが、これまでの政治の継続は絶対拒否という有権者の感情が勝ったのである。

ツイッター大統領と偽ニュースの戦い

日々政務に励むトランプ大統領は、多忙な政務の傍らで、ツイッターを駆使して国民に直接語りかけ寄り添うことを忘れない。

金持ちクラブに支配された既存のニュースはそのようなトランプ大統領が気に入らないので、トランプ大統領を、権力の座から引きずり下ろそうと虎視眈々と狙っている。偽ニュースが報じるのはトランプ大統領を貶めるニュースばかりだ。騙されてはいけない!

トランプ大統領を信じるのです。偽ニュースに騙されてはいけない。偽ニュースの囁きはサタンの声です。彼らはあの手この手を使って、昔の政治に戻そうとしているのです。トランプ大統領はいつも国民に寄り添いツイッターで語り掛けてくださいます。信じなさい。トランプ大統領にのご加護を。

脚注

ニュース

関連項目

http://images.uncyc.org/ja/thumb/9/9c/Abe.jpg/83px-Abe.jpg流行記事大賞 銅賞受賞記事
この記事は2016年流行記事大賞にて銅賞を受賞しました。
この受賞に阿部ちゃんも思わず興奮。

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