#author("2019-10-28T12:07:05+09:00","","")
[[ニュース]]

*野党足元見られ…[[柳瀬唯夫]]招致で[[安倍晋三]]政権描く幕引きシナリオ [#xf5dd95a]
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「[[国会]]に呼ばれたら、誠実にお答えしたい」――。GWど真ん中の2018年5月2日、[[柳瀬唯夫]]が官邸で加計関係者と会ったと認める意向と報じられた。

はたして、GW中に記憶が戻ったのか。恐らく[[ウソ]]がつける参考人招致で、政権に都合の良い「記憶」を駆使し、疑惑をケムに巻く作戦だ。野党はこんな茶番に付き合わず、意地でも審議拒否を続けたらどうだ。

野党6党は「4条件」を求め、2018年4月20日から審議拒否を続けてきた。4条件とは
-①[[セクハラ]]問題や決裁文書[[改ざん]]を踏まえた[[麻生太郎]]の辞任
-②[[柳瀬唯夫]]の証人喚問
-③[[財務省]]の[[改ざん]]問題の調査結果の早期公表
-④[[自衛隊]]日報問題の究明

――だ。

[[財務省]]は大型連休直前のドサクサに紛れ、[[福田淳一]]の[[セクハラ]]行為を認めたが、本人は否定。懲戒名目の退職金減額は総額のたった2.6%の141万円。[[改ざん]]の調査報告も未提出で、[[麻生太郎]]は辞任どころか、[[国会]]の了承を得ぬまま、GW中にのうのうとフィリピンに出かける始末だ。

[[イラク]]日報も問題解明に程遠く、[[ウソ]]のつけない[[柳瀬唯夫]]喚問要求も、与党は参考人招致でお茶を濁す。つまり、4条件はゼロ回答。この間、審議拒否について、64%が「適切でない」と答えた日経の世論調査が出た。世論の厳しい視線もあって「審議拒否は長く続かない」と野党は足元を見られ、完全にナメられているのだ。

ここで野党が審議に復帰すれば、[[安倍晋三]]政権の幕引きシナリオに利用されるだけだ。まず[[柳瀬唯夫]]は、これまでの「記憶にない」という説明をこう繕うという。

「2015年4月2日の官邸訪問は、加計学園が主で、愛媛県と今治市の職員は随行だった。参考人招致では、加計関係者との面談を認め、県と市の職員は『後ろにいたから記憶にない』とし、これまでの説明との整合性を取るようです」([[自民党]]関係者)

疑惑の本丸である加計関係者に県と市の職員が隠れていたから「記憶にない」とは、“究極の言い逃れ”だが、2017年7月の閉会中審査における[[柳瀬唯夫]]答弁を追うと成り立ちかねない。衆院で9回、参院で7回も「記憶にない」を連発したが、野党の質問はすべて今治市職員と会ったかどうかのみ。[[柳瀬唯夫]]は加計関係者との面談については何も語らなかった。当時、野党は加計関係者が一緒とはユメユメ思っていなかったからだ。

また、[[柳瀬唯夫]]が「[[安倍晋三]]案件」と発言したとする“愛媛文書”発見時のコメント(2018年4月10日付)も「自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」と加計関係者への言及はなかった。

**あとは会談ラッシュで目くらまし [#rebc7451]
「[[柳瀬唯夫]]は、官邸での面談自体は認めた上で『[[安倍晋三]]案件と言った記憶はない』『[[安倍晋三]]の指示はなかった』と、[[安倍晋三]]の関与を否定する方向に持っていくのでしょう。与党は、参考人招致さえ終えれば乗り切れると考えています。2018年5月末に日ロ首脳会談を控え、2018年5月中にも世界注視の米朝首脳会談が開かれる。さらに、2018年6月8日からカナダ・シャルルボワサミットと外交日程がたて込み、世論の関心を外に向けられますからね。会期末は2018年6月20日。政権の逃げ切りを阻止するには残り時間はあるようで、ないのです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫)

政権側に落ち度がある限り、野党の審議拒否には大義がある。有権者に「パフォーマンス」と見られたくなければ、野党は「4条件」をしつこく追及すべきだ。


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