ニンニクとは、ネギ属の多年草で、香辛料や食用として用いられる。ガーリックともいう。
球根部分は香辛料や食用にされ、茎の部分もニンニクの芽として食用にされる。
疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収を助ける働きを持ち、また新陳代謝を促進する成分も多く含むため、精のつく食べ物として知られる。
夏バテ予防など、体力をつけたいときには最適な食べ物である。
香りが強いため、食欲を掻き立てるための味付けにも用いられるほか、食材の臭みを消すときにも有用である。
一般的にニンニクは、食べた後口が臭くなる食べ物の代名詞として認識されている。
ニンニクの細胞が破壊されると、別々の細胞内に入っているアリナーゼとアリインが化合することとなり、アリインがアリシンに変化する。
このアリシンが臭いのもととなる原因である。
そのため、細かくすりおろすほど臭いが増す。ワサビと同じである。
ニンニクの香りを引き出したい場合は、丸ごと使うより、すりおろすとよい。
逆に、食べた後の臭いを消したい場合は、牛乳を飲むのが効果的である。牛乳のたんぱく質が、アリナーゼとアリインの化合を阻害するからである。
また、緑茶やコーヒーを飲んだり、リンゴを食べたりして、これらが含むポリフェノールとカテキンの消臭作用に頼るという方法も、効果があると言われる。