政府は2018年3月23日、麻生太郎が「財務省職員の名前を敬称を付けずに呼ぶことは通常」とする答弁書を閣議決定した。森友学園に関する文書改ざん問題で、麻生太郎が佐川宣寿を呼び捨てにした理由を尋ねた逢坂誠二の質問主意書に答えた。
答弁書は「(麻生太郎が)佐川宣寿が在任中にも敬称を付けずにいたことから、退任間もない時期にそれを継続したもの」と説明。「佐川宣寿をおとしめ、責任が全てそこにあるかの印象を国民に与える」という逢坂の批判に対し「指摘は当たらない」と否定した。
麻生太郎は批判を意識してか、最近の国会答弁では「前長官」と肩書を付けて呼ぶ場面も見られる。ある省庁幹部は閣僚からの呼称について「対外的には部下の官僚は呼び捨てだが、省内では肩書や『さん』付けで呼ばれることが多い」と話した。