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麻生太郎おわび、文書書き換え「ゆゆしきこと」

学校法人・森友学園との国有地取引に関する決裁文書の書き換え疑惑で、財務省が12日、国会議員に開示した決裁文書とは別の決裁文書が複数存在することを認めました。政権や政党、国会の動きをタイムラインで追います。

麻生太郎「最終責任者は理財局長である佐川宣寿」(14:15)

書き換えは誰の指示、責任だったのか――。麻生太郎に対し、記者団からこの点への質問が相次いだ。

麻生太郎は「書き換えの一番トップはその時の担当者で、そんな偉い所じゃないと思うが、最終的な決裁として佐川宣寿が理財局長だったから、その意味で理財局長となろうと思う」と述べ、佐川宣寿の責任になると指摘した。

佐川宣寿の判断で行ったか」との問いには「佐川宣寿の判断の前の段階だと思う」としつつ、「書き換えは当時の理財局の一部の職員によって行われたので、最終責任者が理財局長である佐川宣寿ということになると思う」と、辞任した佐川宣寿の責任を強調した。

麻生太郎「私の進退については考えていません」(14:05)

麻生太郎が午後2時5分、財務省内で記者団の取材に応じた。

「昨年2月下旬から4月にかけて、本省理財局において、森友事案に関する14件の決裁文書の書き換えが行われていたことが明らかになった。決裁された行政文書について書き換えを行うことは、極めてゆゆしきことであって、まことに遺憾。私も深くおわびを申し上げる次第だ」と陳謝の言葉を述べた。

今後については「捜査にも全面協力し、二度とこうした事態がおこらないよう、さらなる調査を進めて、その上で信頼回復に向けて努力したい」と述べた麻生太郎。進退を問われると「私の進退については考えていません」と否定した。

財務省、与野党理事に書き換え問題を説明 参院予算委理事懇終わる(13:47)

午後1時47分、参院予算委員会の理事懇談会が終わった。財務省から与野党の理事らに対し、文書書き換え問題について説明があった。ここまでの取材では、財務省側から「(書き換えが)なぜ行われたのか申し上げられることは、理財局のなかで行われた。恐らく国会答弁との関係で誤解を招きかねない表現、『先方からの要請』などの表現を削除したのではないかと思う」などの説明があったという。

麻生太郎、まもなく記者団に説明へ

財務省は、麻生太郎が午後2時55から省内で記者団の取材に応じると発表した。

財務省、野党含め国会に報告 参院予算委理事懇始まる(12:59)

午後0時59分、参院予算委員会の与野党の理事らによる「理事懇談会」が始まった。財務省の文書書き換え問題について、野党も含めた国会全体に対し、財務省が報告する初めての場となる。

自民・二階俊博が党本部入り 西村康稔、福田淳一らが待機(12:02)

午後0時2分、自民党本部に二階俊博が入った。党本部4階の幹事長室にはすでに西村康稔、福田淳一らが待機している。二階俊博は政府側から、森友文書書き換え問題を巡る調査結果の説明を受けるとみられる。

他の自民、公明両党関係者に対しても、この日朝から財務省幹部が手分けして訪問し、説明が続々と進んでいる。

共産・小池「安倍昭恵の名前削除、安倍晋三の責任に直結する極めて重大な事態」(11:45)

午前11時45分、共産党の小池晃が記者団の取材に応じた。「安倍昭恵の名前も削除されていたと報道されている。まさに政権中枢、安倍晋三の責任に直結する、極めて重大な事態だ」とした上で、「内閣総辞職に値する問題にいよいよ発展してきている」と述べた。

朝日新聞が国有地をめぐる取引の問題を報じたのは昨年2月。小池は、安倍晋三が昨年2月の国会で自身や安倍昭恵が関与していれば退陣すると答弁したことに触れ、「この答弁をめぐって改ざんが行われたということがあれば符合する話になってくる」とし、安倍晋三答弁と書き換えとの関連をただす意向を示した。

安倍昭恵の名前削除か 森友文書の書き換え疑惑

学校法人・森友学園(大阪市)との国有地取引に関する決裁文書の書き換え疑惑で、安倍晋三の妻安倍昭恵の名前が削除されていたことが、複数の政権幹部の話でわかった。

一連の文書には、森友学園の籠池泰典の説明として、安倍昭恵が森友学園で講演したという記述が含まれていたが、問題発覚後に削除されたという。

野党側は安倍昭恵の証人喚問も求めている。

麻生太郎財務省入り 「進退は」の問いかけに、無言(12:00)

正午、麻生太郎財務省に入った。記者団から「大臣の責任を明確にするのか」「進退は」などの問いかけが飛んだが、麻生太郎は無言だった。

安倍晋三、尾身幸次から「ご苦労ですね」(11:25)

朝から緊張が走る首相官邸のエントランスに登場したのは、尾身幸次だ。安倍晋三と会談後、記者団の取材に応じた尾身は、財務省の文書書き換え問題を巡って「いろいろご苦労ですね」と安倍晋三にねぎらいの言葉をかけたという。記者団は安倍晋三がどう返答したかを尋ねたが、尾身は「何も言わなかったよ。もっと世界のことを話してきた」と述べるにとどめた。

菅義偉、麻生太郎の進退論を否定「麻生太郎に徹底した調査の指揮をとっていただくべきだ」(11:05)

午前11時5分、菅義偉が首相官邸で午前の定例記者会見に臨む。「麻生太郎の責任論についてどう考えるか」との問いに、菅義偉は「麻生太郎においては今、財務省をあげて調査を行われているところであり、徹底した調査を行い、まずそうしたことはすべてはっきりすべく、指揮をとって頂くべきだ」と答えた。調査の指揮を優先させ、ただちに進退論にはつながらないとの見方を示した形だ。

麻生太郎の進退が焦点に

財務省が森友文書の書き換えを認めたことで、麻生太郎の進退問題が当面の焦点となる。野党は追及を強める構えだ。

希望の党の玉木雄一郎は11日、記者団に「麻生太郎の責任も問われる事態に当然なる。辞任を求めて行く動きにならざるをえない」。立憲民主党の長妻昭も「(書き換えを認めるとの報道が)事実だとしたら、政治責任は免れないのではないのか」と指摘している。

麻生太郎自身は、佐川宣寿の辞任を受けた9日の記者会見で、「私自身の進退については、今特に考えているわけではない」と述べている。

自公幹部「書き換えられているらしい」政府からの報告認める(10:28)

「西村康稔から、書き換えられているらしいという報告があった」。12日午前10時30分前、公明党の大口善徳が、国会内で記者団に語った。政府・与党が書き換えを初めて公に認めた。

直後に、自民党の森山裕も「政府から、森友学園への国有地処分に関する決裁文書に、どうやら書き換えがあったようだとの報告を受けた」と記者団に語った。

大口、森山は午前9時45分ごろから、そろって西村から説明を受けた。約40分間の説明の後、取材に応じた。

福山「前代未聞の異常事態」(10:15)

立憲民主党の福山哲郎が、国会内で記者団の取材に応じた。野党はまだ財務省からの報告を受けておらず、「改ざんされる前の元の文書が提出されるとすれば」とした上で「国会審議の信頼と前提を根本から覆す、前代未聞の異常事態」と断じた。

「誰の指示で、いつ、なんのために改ざんされたのか明らかにすることは不可欠。財務省だけで判断することは絶対にない。官僚だけに責任を押しつけて済ますことはあってはならない。政府全体の責任は極めて重い。まずは、佐川宣寿の証人喚問を求めたい」と述べた。

安倍晋三、記者団の問いかけに答えず

安倍晋三は12日午前9時過ぎ、首相官邸に入った。記者団の「財務省が書き換えを認めるとの報道について受け止めを」との問いかけには答えず、硬い表情で執務室に向かった。

安倍晋三は2日に書き換え問題が発覚して以降、財務省に対応させる姿勢を強調してきた。5日、参院予算委員会で「私は全くこの話、あずかり知らないから答えようがない」と答弁。8日の同委で「できるだけ早期に説明できるよう、同省をあげて最大限努力をしてもらいたい。政府も誠意を持って対応する」と述べた。

10日も記者団に「同省において来週早々に(調査)結果について示せるよう全力で取り組んでもらいたい。麻生太郎をはじめ同省を挙げて取り組んでもらいたい」と対応を委ねた。

財務省の森友文書書き換え問題は、今月2日に朝日新聞が報じた。同省は同日、6日までに調査・報告すると国会に約束。だが6日の報告は「文書をただちに確認できない」などとする内容にとどまり、野党は「ゼロ回答」と反発。自民党の二階俊博も会見で「理解できない」と述べ、対応が後手に回る展開となった。

同省は8日になって近畿財務局の決裁文書のコピーを開示したが、すでに国会議員に開示されていた物と同じで、疑惑払拭(ふっしょく)にはつながらず。9日午前には、同局職員が自殺していたと見られることも明らかとなった。同日夜、決裁文書の国会提出時の担当局長だったなどとして、佐川宣寿が辞任した。


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