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文書改ざんで関係悪化 安倍晋三麻生太郎“深刻亀裂”の真相

ついに亀裂か。財務省の公文書改ざん問題で、安倍晋三麻生太郎の関係が悪化しているという。第2次安倍晋三政権の発足当初から、副総理も兼務して支えてきた屋台骨の麻生太郎が離反すれば、安倍晋三政権は持たない。政権内の亀裂で、崩壊に向けて一直線だ。

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麻生太郎の動きが安倍晋三政権の命運を握る

麻生太郎安倍晋三はもともと微妙な関係だ。「盟友」とされるが、消費税増税の延期や軽減税率の導入などをめぐって対立することも多かった。そのたびに、菅の意見が通って、麻生太郎は煮え湯を飲まされ続けてきたのだ。

「改ざん問題で麻生太郎が引責辞任すべきだという声が高まっていますが、麻生太郎にしてみたら、内心は『森友は安倍晋三夫妻の問題なのに、なんでが詰め腹を切らされなきゃならないんだ』と憤慨しているのではないか。だから、会見などでも、どこか他人事みたいな態度を取っているのだと思います。2018年3月19日からアルゼンチンで開かれるG20にロンドン出張もくっつけて楽しみにしていたのに、改ざん問題で欠席を余儀なくされそうで、それも面白くないのでしょう。麻生太郎は義理堅いところがあるので、立場上は安倍晋三を支える姿勢ですが、本音は違うと思います」(自民党関係者)

■G20も欠席、福岡開催も潰されて怒り心頭

来年、初めて日本で開かれるG20首脳会議の開催地が大阪に決まったことにも、ご立腹だという。開催地は麻生太郎の地元である福岡にほぼ決まっていたのに、土壇場で官邸に引っくり返されたからだ。福岡は国際会議の開催実績も高く、発表直前には「福岡開催で最終調整」と新聞報道されていたが、維新の会に配慮した官邸が、大阪開催決定を2018年2月20日に発表した。

「維新に大阪開催を持ちかけたのは菅です。でも、最終的に決めたのは安倍晋三ですから、麻生太郎が『安倍晋三より維新が大事なのか』とヘソを曲げるのも当然です」(官邸関係者)

そんな中、財務省の文書改ざんが発覚し、麻生太郎は批判の矢面に立たされている。

「問題の発覚後、麻生太郎安倍晋三私邸を訪れて、辞意を伝えたという情報もあります。安倍晋三は慰留したようですが、それは自分の保身のためでしょう。麻生太郎が辞任したら、矛先が自分に向かうわけですからね。どんなに支えてきても、安倍晋三を守るためにあっさり切り捨てるのが官邸のやり方ですから、麻生太郎は辞めるタイミングを見計らっていると思います。

2018年2月25日の党大会が終わり、予算案と関連法案が成立したら、監督責任を取る形で辞任するのではないか。閣外に出れば、キングメーカーとして影響力を発揮できる。第2派閥の麻生太郎が岸田派と“大宏池会構想”で連携すれば100人超の勢力になり、安倍晋三の出身派閥である細田派の94人を上回ります。安倍晋三の総裁選3選は難しくなってくる。麻生太郎安倍晋三政権の命運を握っているのです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊)

財務省が改ざん前の文書を開示し、永田町が緊迫した2018年3月12日の夜、麻生太郎派と岸田派の幹部が会合を持ったことも臆測を呼んでいる。

麻生太郎辞任が政権崩壊の号砲になりそうだ。


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