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「原本ない」一転「残っていた」 財務省安倍昭恵」削除の文書

森友学園を巡る決裁文書の改ざん問題で、財務省の太田充は2018年3月15日の参院財政金融委員会で、改ざん前の文書の一部を省内で保存していたことを明らかにした。財務省は2018年3月12日に改ざん前の文書を公表するまで「大阪地検に提出して、原本はない」と説明していたが、実際には改ざん前の「原本」が本省にも残っていたことになる。

保存していたのは2017年3月2月下旬から4月に改ざんした14件のうち、安倍晋三安倍昭恵や政治家の名前を削除した文書1件。電子決裁文書を省内で一元的に管理するシステムの中に残っていたという。太田は「書き換え後に上書き保存されず、履歴をたどって確認できることになっていた。調査の過程でその(システムの)ことを知り得た」と釈明。質問した公明党の里見隆治は「調査で明らかになったとは信じ難い」と述べ、財務省の説明に疑念を示した。

また、2018年3月15日午前の参院予算委では日本維新の会の浅田均への答弁で、近畿財務局が決裁した改ざん前の文書の一部を職員が個人的な「手控え」としてパソコンの中に保管していたことも明らかにした。

太田の説明では、本省や近畿財務局に残っていた改ざん前の文書は、朝日新聞報道を受けた職員への聞き取り調査で所在を確認。2018年3月10日に大阪地検に写しの提供を受けて最終確認をした上で、2018年3月11日に麻生太郎に報告したという。


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Last-modified: 2019-10-28 (月) 12:23:33